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【乗船記】スタテンアイランドフェリー / マンハッタン〜スタテンアイランド Staten Island Ferry

■  この乗船記はコロナ禍以前のものです
ニューヨークのロウアーマンハッタンにあるホワイトターミナルと、スタテン島のセントジョージを結ぶニューヨーク市が運営する無料のフェリーです。

 

年間乗客数は2200万人。距離にして8kmを25分かけて結んでいます。

船体のオレンジ色が実に印象的で、クラシカルな外観をした船が行き交っています。

出典:Staten Island Ferry

マンハッタン ホワイトホールターミナル

地下鉄のサウスフェリー駅や、バスとの乗り換えも便利なマンハッタン側のフェリーターミナルです。

以前のフェリーターミナルは1991年9月に火災で消失し、1992年12月に暫定待合室が開設。1992年10月、経済開発公社と運輸省が主催する国際デザインコンペが開催され、 新しいターミナルの建設に着手しました。

新ターミナルはマンハッタンのダウンタウンスカイラインウォーターフロントのパノラマの景色を望む高さ75フィートの玄関ホールが目立ちます。

ホール内には5つの新しいエスカレーター、3つの広い階段、1つのエレベーターが設置されました。
単なる港湾設備としての建物ではなく、屋上の展望デッキにはベンチが設けられ、カフェなどの店舗もオープンし、隣接するバッテリーパークと合わせてウォーターフロントの観光施設としての機能もあります。

乗船口にベンチなどは無く、船が接岸するまでは立って待ちます。

平日の乗客数は約7万人。4隻の船が1日あたり117便の運行にあたっています。

週末は3隻のボートが使用されて96便体制に。

ラッシュアワーの合間に船に燃料が供給されるなどのメンテナンス作業が行われています。

船内

頻繁に行き来している航路なので、渡し船程度の小さな船体かと思っていましたが、瀬戸内海の離島航路に就航しているフェリーよりも大きな船でした。

窓側の座席から埋まっていく感じです。普段から利用している地元の方は特に窓側に拘ることもなく、空いている席に座っていました。

マンハッタンが遠ざかっていきます。

写真右下に見える建物がホワイトホールターミナルです。

船内は3層構造になっています。

出典:Staten Island Ferry

スタテンアイランドフェリーは地域住民の大切な足であると同時に、観光客にとっては「自由の女神」の無料遊覧船といった側面もあります。

ラッシュの時間帯以外は比較的空いています。

スタテン島 セントジョージターミナル

スタテン島側のフェリーターミナルであるセントジョージターミナルです。

さまざまなショップやレストラン、屋外プラザがあります。フェリー、バス、電車、車の交通機関の接続が大幅に改善されました。

こちらのフェリーターミナルも真新しい建物で、明るく開放的な空間を演出する大きな窓からは港と高い対岸のマンハッタンの景色を眺めることができます。
元々はここにレンガの壁がありましたが、改修を気に壁は取り壊され高さ40フィートのガラスに置き換えられました。

マンハッタンはこれぐらい離れて見たほうが、全体像がつかみやすいですね。