「スタンダード」
都心3区に数多あるビジネスホテルの中で、OTAサイトから安い順に検索すると常に上位に顔を出すホテルとして昔から気になる存在でした。
最近は気のせいかチョット値上がりしてきた印象がありますが、それでも安いに越したことはありません。
今回、ホテルのある麻布で朝早くに用があったので、ここぞとばかりに利用してみました。
結論を言いますと、安くても充分ビジネスホテルとして何の問題もありませんでした。
つまりコスパは良いということです。
アクセスは地下鉄の麻布十番駅利用の場合は2番出口が最寄りです。ただし地下鉄大江戸線を利用の場合は少し距離があります。
バス利用であればホテルの目の前の麻布通り沿いに「二ノ橋バス停」があるので便利です。
パブリックスペース
フロントは小さく夜遅くにチェックインしたときは1人しかおりませんでした。
ロビーなども最低限の広さしか無いため、待ち合わせなどに使うのは非現実的です。
チェックインしたらエレベーター直行で客室に閉じこもる滞在となります。
エレベーター
建物は11階建てですが、客室があるのは3階から11階までで全85室あります。
客室階の廊下
エレベーターホールは無く、廊下に直に面しています。
館内は値段の割には綺麗でした。最近リニューアルされたのかもしれません。
フロア図
避難経路図です。本日の部屋は6階の禁煙フロアです。
このフロア図はエレベーターの脇に掲示されていたものです。
こちらが客室扉に掲示されているフロア図です。
1フロアに11室程度の小さなホテルですが、エレベーターを2基備えているのは感心します。
玄関まわり
姿見が付いている扉はクローゼットです。
玄関ドアは昔ながらのチェーン式です。最近はすっかり見かけなくなりました。
以前に暮らしていたアパートを思い出して懐かしくもあります。
カードキーをスロットに差し込んで主電源がオンになるタイプです。
これはチェックアウトの際に、ひとつひとつ部屋の電化製品をオフにしなくてもいいので、宿泊客にとっても便利な方式だと思います。
(自宅を出る時のクセで、部屋を出るときは例えホテルでも明かりを消さないと気が済まない)
クローゼット
玄関のすぐ脇に扉付きのクローゼットがあります。
ハンガーと消臭スプレー
シングル利用であれば、ハンガーの数もこれで充分足りています。
ペラペラの使い捨てスリッパですが一晩だけの利用なので問題はありません。
クローゼットの底面に水濡れしたようなシミが残っており、チョット見た目が汚らしいです。
入口付近から部屋を見た様子です。
最近のビジネスホテルで玄関ドアを開けたらすぐにベッドが見えるタイプの客室がありますが個人的にそのタイプを苦手としています。枕元と外の廊下との距離が短くて、なんか落ち着かないんです。
こうした玄関とベッドの間に水回りのスペースを挟む従来のレイアウトのほうが落ち着きます。
スタンダード
客室面積は14㎡からとなっています。他に少しだけ広い部屋とかあるのでしょうか?
別角度から見た部屋の様子です
シンプルですがスマートな印象で貧乏臭さは感じられません。
ベッド
幅は120cmのセミダブルです。布団は羽毛です。
枕が2個あります。
定員2名の客室ですが、120cmに大人2人はキツイ。
サイドテーブルは無く、ヘッドボードにコントロール機器が設置されています。
経年により印刷部がすり減っており、長年この部屋を使ってきた先人たちの姿を思い起こされます。
ナイトウェアはガウンタイプです。
ベッドカバーにはホテルのロゴが印刷されています。
ちなみにオリンピックインは麻布以外に神田と渋谷(とはいっても目黒区大橋です)にあります。
机まわり
ビジネスホテルらしくワーキングデスクがあります。最近のホテルはこうした当たり前と思っていた設備が省略されてきているので、机に向かってパソコン作業をするタイプの人間には辛くなりつつあります。
椅子は背筋が伸びそうなタイプ。
飲食系備品
象印製の電気ポットに湯呑の組み合わせ。どこか和の雰囲気を感じます。
冷蔵庫は空っぽです。テレビの下に設置されています。
そのテレビですが、机の上などではなくベッドの足元に専用のテレビ台が設置されています。
窓まわり
窓の開閉は出来ません。これだけ注意されると恐ろしくて開ける気にもなりません。
窓を開けて破損するなんて、一体どんな窓なのだろう?
窓の外は外壁補修の足場が組まれていました。つまり足場があるから窓は開けられないということなのか?だとすると「工事期間中につき窓は開けられません」と普通は書くよなぁ…
日中の窓外の眺望です。
足場が無ければ、格安ビジネスホテルにしては解放感のある眺めだと思います。
水回り
ごく一般的な狭小ユニットバスです。
バスタブ
かろうじて存在するバスタブ。大人の男性なら膝を抱えて入浴することになります。
シャワーヘッドは手元のスイッチで水流を変えられるタイプです。
カランのサーモスタットは温度調節も決まっており、数値にあった温度のお湯が出てきて一安心。時折40℃に合わせてもそれ以上の熱湯が出てきて飛び上がることがある。
洗面台
シングルレバーの混合栓が一番便利です。
ドライヤーは壁面設置型。
組み立て式の紙コップというのを初めて見ました。
使用はしませんでしたが、これもコロナ対策の一環なのでしょうか?
タオルはオリンピックインのブランドカラーなのか淡いグリーンです。
ベッドのシーツと似た色合いです。
お手洗い
ウォシュレットの操作部は便座に付随したタイプです。
以前から存在を気にしていたものの、麻布に用が無ければまず泊まることの無かったホテルに宿泊できたことで肩の荷が降りた感じです。