「デラックス」
カナダのプリンスエドワード島の中心都市シャーロットタウンのダウンタウンにある、ヒストリック ブティックホテルです。
”五感に合わせてデザインした” という館内は、まさに「赤毛のアン」の舞台となったプリンスエドワード島らしい おもてなしが提供されており、スタッフのフレンドリーさも相まって、実にリラックス出来るホテルでした。
宿泊料金には、朝食、駐車場、高速インターネット、淹れたてのコーヒーと紅茶、自家製クッキー、平日午後5時から午後6時までのビールやグラスワインを楽しめるゲストレセプションも含まれています。
ホテル外観
グレートジョージは、プリンスエドワードアイランド州の州都シャーロットタウンにあり、様々な受賞歴のある高級ホテルです。
歴史的建造物を修復したホテルには豪華な装飾が施された部屋が54室あります。
この建物は、ジェームズ.H.ダウンによって1846年に建てられました。
数年後にヘンリー・ハザードという商人が建物を購入し、ロンドン・ハウスと名付けました。
そこで彼は、パラソル、コルセット、ボア、ティーキャディー、ネイル、さらには食料品など、その時代の多くの基本的な必需品を販売していました。
1857年、ハザード氏はこのホテルをファッショナブルなホテルに改造し、パビリオンホテルと命名しました。
1864年9月1日〜9月9日、パビリオンホテルは、プリンスエドワード島を含む英領北アメリカの代表が集まり、カナダ連邦結成についての話し合いが行われたシャーロットタウン会議の出席者が宿泊しました。
それから120年以上後の1990年、マイク・キャシディと現在の所有者であるケビン・マーフィーがこのホテルを購入しました。
その当時はリージェントホテルという小さなホテルでしたが、かつての栄光を取り戻しプリンスエドワード島で最もユニークなホテルにすることを目標にホテルのリニューアルが始まります。
マイクとケビンはシャーロットタウンのダウンタウンにあるホテル周辺の街区を全体的に再開発するために、隣接するすべての建物も購入して、街区のほぼ全体を1つの大きなホテルに変えるホテル修復プロジェクト計画に着手しますが課題は山積でした。
古い建物の外観を維持しながら最新の基準に改修するのはするのは難工事の連続で、プリンスエドワードアイランド州でこれまでに完了した最大の民間開発プロジェクトの1つとして歴史に名を残したほどです。
ホテルを横から見ると、様々な色と形の建物が連なっているのがわかります。
一番右の赤茶色の建物が元々あったメイン棟です。
1996年に改装工事が完了し、グレートジョージが正式に開業しました。
2000年にはケビンの兄弟であるマイケル・マーフィーと彼のパートナーであるポール・スミスがチームに加わり、シャーロットタウンの4つ星ホテルの公式ホテルとなります。
2009年7月、マイケルとポールはグレートジョージの株式をケビンとキャシー・マーフィーに売却します。
ホテルの運営はマーフィー ホスピタリティグループで、このホテルの他に2つのブティックホテルと16の飲食店を経営しています。
真のアイランドホスピタリティをビジネスの最前線に置き、日々のバックボーンとして思い出に残る体験を生み出すことで、カナダ東海岸の文化を提供しているそうです。
ホテルの裏手には宿泊者用の駐車場があります。
プリンスエドワード島滞在中はレンタカーが観光の足だったので、駐車場代無料はありがたかったです。
パブリックスペース
古い建物なので天井は高くないものの、ロビーの面積はブティックホテルにしてはとても広いです。
このロビーでは焼きたてのクッキーと紅茶をいつでも楽しめます。
素朴なチョコチップクッキーは実に美味しかったです。
また平日の夕方にはビールやワインも楽しめます。
ロビー内は様々な形状やデザインのソファや椅子が並んでいます。
同じものは一つとして無いのではないでしょうか?
さながら椅子の博物館です。
ロビーに来るたびに「どの椅子にすわろうかな?」という楽しみがあります。
ホテルの収容人数以上の椅子があるのではないだろうか。
まるでどこかのショールームのようです。
フロア図
いくつかの建物からなるホテルですが、今回はメイン棟に宿泊しました。
1フロアに8室しかありません。
廊下はL字型のレイアウトで、両端に避難階段があります。
デラックス
角部屋です。ゆったりとした空間と色彩が落ち着きを与えてくれます。
ベッド
キングサイズのベッドです。
机まわり
ワーキングデスクも備わっています。
バーカウンター
ワゴンの上にセットされているのが洒落ています。
ちなみにワインは有料です。
コーヒーメーカーはキューリグ製。
眺望
窓の外にはセント・ダンスタンズ・バシリカ大聖堂がそびえています。
ソファセット
部屋の角にはソファが2脚。
そして「なぜここに?」というバスタブが備わっています。
水回り
このバスタブは飾りではありません。
ここにお湯を張って入浴します。
室内の湿気とか大丈夫なのかと心配になります。
部屋を暗くしてフロアライトだけにすると、実にムーディーな雰囲気になります。
洗面台&お手洗い
もちろんシャワーブースを備えた水回りは別にあります。
窓があって明るいのですが、くもりガラスでは無いのでシャワー使用時はカーテンを閉ざす必要があります。
アメニティ
バスアメニティは「アヴェダ」製です。
自然界由来成分を配合し、地球環境に深く配慮した品質とのことです。
小さな町の小さなホテルですが、コンシェルジュに島で唯一のクレドールがいるなど、プリンスエドワード島では最も格式のあるホテルだと思います。