寝る子のヌシのお泊り帳

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【乗船記】阪九フェリー「いずみ」デラックス和洋室 / 泉大津→新門司 

「デラックス和洋室」

注)この乗船記はコロナ禍以前のものです。

 

九州ツーリングの往路に、阪九フェリー「いずみ」に乗船しました。関西〜九州航路は大阪南港発着が多いですが、出航時刻の時間帯は阪神高速の渋滞に巻き込まれることもあり、不便に感じていたことが度々ありました。

その点、阪九フェリー泉大津か神戸六甲アイランドなので、アクセス面において気持ちにゆとりが生まれます。それは即ち安全運転にもつながります。

泉大津フェリーターミナル

渋滞に巻き込まれることも無く無事に泉大津フェリーターミナルに到着です。

泉大津フェリーターミナルで乗船手続きを済ませます。

待合室はガランとしていました。

鉄道駅からのアクセスは大阪南港ほど便利ではないので徒歩利用客は少なそうです。

「いずみ」

泉大津航路には「いずみ」と「ひびき」が就航していますが、本日は「いずみ」でした。

「いずみ」総トン数16040トン、全長195m、全幅29,6m、航海速力23,5ノット。

旅客定員625名、積載トラック277台、乗用車188台。

乗船券です。

泉大津を17時30分に出港して、新門司には翌朝6時に到着予定です。

車両甲板

オートバイは6台、荷物がほとんどなくツーリングでは無さそうな人もいました。

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今回利用したデラックス和洋室は6階に位置しています。

下図の黄色で表示されている場所です。

引用  客室のご紹介 | 船舶・船室紹介 | 阪九フェリー

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車両甲板から5階へと上がり、案内所で部屋の鍵を受け取って6階へ。

カーペット敷きの廊下の壁面にあるのはWi-Fi機器でしょうか?

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客室扉まわり

デラックス和洋室の扉まわりです。

入口を入ってすぐの所にエアコンの操作パネルが設置されています。

ホテルで見かけるものと全く同じです。

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客室の鍵は阪九フェリーのロゴが入ったカードキーです。

記念に持ち帰ることも出来ます。 

靴を玄関で脱いで室内に入るタイプです。

この方が客室内が清潔に保たれるので良いと思います。

デラックス和洋室

デラックス和洋室には3人部屋と4人部屋がありますが、こちらは3人部屋。

部屋面積は13,5㎡です。

一般的なビジネスホテルに比べると狭いですが、トイレとバスルームが無い分狭くなっているので、実質的な就寝スペースはさほど変わらないかと思います。

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別角度(窓側)から見た部屋の様子。

以前の客室に比べるとベッドサイドまでカーペットの面積を増やしたそうです。

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ベッド

ベッドのサイズは90cm×200cmと、通常のシングルベッドに比べると幅が狭いです。

スペースに限りのある船室だと考えると仕方が無いことです。

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サイドテーブル

両ベッドの間にサイドテーブルが設置されています。

ACコンセントまで設置されています。

枕元には絵画まで飾られているのですから、優雅なものです。

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眺望

窓辺の様子です。

かつての和洋室は、このあたりにだけカーペットが敷かれていることが多かったです。

今は玄関近くまでカーペット敷きになったことで、室内での移動時にわざわざ靴を履かずに済むようになって利便性が上がりました。

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窓ガラスは潮で汚れて見づらいようなこともなく、良好な視界が確保されていました。

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机まわり

窓辺には四角い座卓と簡易ベッドにもなるソファー型マットレスが備わっています。

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部屋の隅には棚が設置されています。

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テレビ 

瀬戸内海航路なので航海中も地上波を視聴可能でした。

乗船中は海から望む陸地の風景が好きなのですが、日が暮れると見るべきものがなくなるのでテレビのお世話になります。

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ティーセット

電気ポットは大容量です。

乗船客のカップ麺利用率が高いことを考慮しているのでしょうか。

湯呑が2つ。そしてスティックタイプのお茶が大量にありました。

アメニティ

ナイトウェアは浴衣でした。スリッパは無地の使い捨て。 

タオルは安旅館にあるような薄っぺらいもので、阪九フェリーの文字が印刷されています。

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水回り

入口近くにある洗面台です。

部屋にトイレやシャワーはありませんが、洗面台があるだけでも利便性は格段に良くなります。

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丸いシンクにシングルレバーの混合栓、まるでホテルみたいです。

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アメニティ

歯ブラシやひげ剃りなど、アメニティに関してはビジネスホテルにあるものと大差ありません。

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気がつけば泉大津港を出港していました。

大きな船は気づかぬうちに動いていることが往々にしてあります。

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パブリックスペース

ちょっと船内を散策します。初めて乗船する船の楽しみのひとつです。

こちらのエレベーターは、車両甲板との行き来以外に使うことはありませんでしたが、お年を召された方には無くてはならない設備です。

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5階から7階の吹き抜け。

これで国内航路なのだから大したものです。

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甲板

甲板に出ると日は既に沈んでいました。 

ファンネルは煤汚れなどが一切見当たらないほど綺麗です。

明石海峡大橋をくぐります。

瀬戸内海航路では本四架橋が見どころですが、明石海峡大橋以外は就寝している時間帯なので、今まで船上から見た覚えはありません。

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6階にあるレストランです。

平日だったこともあり観光客の姿はまばらで、プロのドライバーが多く利用している印象でした。

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7階にある展望大浴場です。露天風呂もあります。

でも私は風呂嫌いなので利用していません。

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とにかくパブリックスペースが充実した船です。

12時間程度の乗船時間では堪能できないほどです。

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翌朝、目覚めてハンディナビで現在地を確認すると周防灘を航行中でした。

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並走する大型客船の姿が。こんなクルーズ客船も瀬戸内海を航行しているのですね。

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新門司

夜が白み始めた頃、新門司に入港です。

朝の通勤ラッシュが始まる前に北九州市街地を抜けることが出来ました。

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寝ている間に移動できるフェリーは実にありがたい乗り物です。