寝る子のヌシのお泊り帳

旅好きヌシの宿泊(IHG系多し)乗り物&猫暮らし

【宿泊記】中島屋グランドホテル / 静岡の老舗だけに気品が感じられる宿でした Nakajimaya Grand Hotel

「スタンダード」(旧モデレートシングル)

歴史は古く、1916年(大正5年)に中島屋旅館として創業。

昭和4年に紺屋町に移転、昭和15年静岡大火、昭和20年の戦災でそれぞれ焼失。

現在の形となる「静岡グランドホテル中島屋」として開業したのは1973年。

この時、旅館から近代ホテルになりました。

静岡の老舗らしく、日本ホテル協会加盟ホテルであり、昭和57年には当時の皇太子皇太子妃が行幸啓で利用されています。

2003年に開業30周年でリニューアル。さらに2016年の創業100周年でもリニューアルがなされています。

ホテルの運営は株式会社中島屋ホテルズ(本社:静岡県静岡市葵区)。

ここ以外に、「焼津グランドホテル」「ガーデンホテル静岡」も運営。

さらに飲食店や不動産業を行っています。

ホテル外観

パブリックスペース

建物の施設や設備に関しては、最近開業した真新しいホテルと比べると、さすがに見劣りします。

一方でホテルのスタッフに関しては老舗だけあってベテランがフロントに立ち、安心感と落ち着きのある接客が見られました。

こういう点は、まるでアルバイトのような未熟なスタッフが対応する新進気鋭のビジネスホテルチェーンとの違いを感じさせます。

ちなみにホテルには立体駐車場が併設されていますが、高さ制限がシビアで、軽自動車でもN-Boxの様な少し車高の高い車は入庫できません。

その場合はホテルから徒歩で10分近く離れた市街地の駐車場に車を停める必要があります。

立体駐車場が使える車なら特に問題ありませんが、そうでなければこのホテルの車利用は結構面倒なので一考したほうが良いかもとおもいました。

フロア案内

ホテルは地下1階、地上10階建てです。

客室は5階以上で、低層部はレストランとバンケットが占めています。

ちなみにホテルの朝食は地下1階のクロスロードというビュッフェレストランでいただきます。地階だけに窓がなく、朝の清々しさは感じられません。

こちらのホテルは「味の中島屋」と言われ、静岡市民からも評判のようです。

地階には中華料理店などは飲食サイトでの評価も高く、晩御飯に利用しようと思っていましたが、宿泊した時期はまん防期間中だったこともあり早々と閉店していたのが残念でした。

エレベーターはシンプルなデザインです。

2基しかないため、バンケットの会合などと鉢合わせすると、エレベーター待ちや、出席者による騒々しい場面に遭遇しました。

巨大な非常口看板

客室階の廊下にぶらさがった非常口の看板がとても大きくて、下を通ると頭をぶつけます。(身長180cm超の場合)

客室階の廊下

市松模様の壁紙が賑やかです。

廊下は途中にクランク箇所があります。

奥に見える非常口サインの場所がエレベーターホールです。

クランク箇所に自動販売機コーナーがあります。

フロア図

避難経路図です。少し複雑な形状をしているので、就寝前に確認しておいたほうが良いでしょう。ただしこのホテルは窓外にテラスがあるので、そこからも避難可能です。

扉まわり

廊下部分の幅が広くとられています。

また入口近くの床部分はタイルになっており、ベッドまわりのカーペット敷と差別化することで、ここで靴を脱ごうという視覚的な効果も生まれます。

鍵は昔ながらのキーホルダータイプです。

(画像は一部加工しています)

クローゼット

客室に入ってすぐ横に扉の無いクローゼットがあります。

しかし照明が無いため、薄暗くて見づらいです。

ハンガーと消臭スプレー

折りたたみ式のバゲージラックと使い捨てスリッパ。

スタンダード

客室面積は12.9~16.6m²と部屋ごとに多少の違いがあります。

別角度から見た部屋の様子です。

ごく一般的なシングルサイズといったところでしょう。

照明が少し薄暗く、落ち着きは感じられますがデスクワークをするには少し不便です。

ベッド

サイズはゆとりのセミダブル1400mmです。

マットレスはシモンズ製。

枕が2個とクッションが1個。

ナイトウェアはガウンタイプです。

ヘッドボード

サイドテーブルはなく、ニッチが設置されているのでスマホなどはここに置けます。

コンセントはACのみです。

机まわり

角が円弧を描くワーキングデスクです。

机の上の面積はそれほど広くありません。

特に右側は机が窄んでいるため、書類などを広げられず不便でした。

椅子は肘掛けとキャスターが付いたものなので、作業効率は良いです。

館内案内です。

テレビは情報テレビではなく、ごく普通のテレビでした。

ティーセット

独立したバーカウンターは無く、机の下の棚部分に電気ポットやティーセットなどが収納されています。

コップは時節柄でしょうか、紙コップでした。

ティーバッグは2種類。

コンプリのミネラルウォーターです。

静岡県らしいブランドの水でした。

冷蔵庫の中は空っぽです。扉にポケットもあるので収納力は高めです。

加湿空気清浄機

窓辺にはオットマンの付いたソファがありました。

コーヒーテーブルも備わっていて寛ぐことは可能ですが、ビジネスホテルでこの手の設備は、あまり使うはありません。

眺望

カーテンとロールカーテンの組み合わせです。

ロールカーテンがレースの役割を果たします。

窓は二重窓になっています。

窓外は隣のビル壁ビューです。

昼でも薄暗くなります。

水回り

ユニットバスですが、床や壁面がタイル張りになっているので安っぽさはありません。

バスタブ

ビジネスホテルのものよりは多少広い感じがします。

シャワーヘッドは小ぶりです。

カランやシャワーホースに汚れはなく、清潔感がありました。

シャンプー類は大容量のボトル詰替方式です。

洗面台

ハンドルが混合栓ではなく2ハンドル式なので温度調節が面倒なのが難点。

アメニティはひと通り揃っています。

ドライヤーは面倒な袋入タイプです。

中身はお馴染みのパナソニック製です。

バスタオル

フェイスタオル

お手洗い

ウォシュレット操作部は便座に付随したタイプです。