「シングル」
しかし最近開業したホテルと比べると、経年劣化による、ややくたびれた感は否めません。
ホテルは1983年10月、石巻初の本格的な都市型ホテルとして開業(1991年3月に増築開業)しました。
2011年の東日本大震災では地震と津波で建物が被災しましたが、スタッフの努力によって同年8月に営業を再開しています。
ホテルの運営は株式会社ソーワダイレクト(本社:宮城県石巻市千石町)。
「石巻グランドホテル」以外に「石巻サンプラザホテル」と結婚式場の「アンジュガーデン迎賓館」を運営しています。
パブリックスペース
車寄せやロビーの広さに、ビジネスホテルとの違いを感じさせます。
こういう点が、日本ホテル協会加盟ホテルらしい”地域の社交場”的な堂々とした存在感を醸し出しています。地方都市には、街の顔となるホテルが必要だと個人的には思っています。
ロビー
フロント付近の様子。結婚式場も備えています。
ホテルの経営理念は
とのことでした。
…なるほど、頑張ってください。
館内には飲食店以外の店舗も入っています。
ロビー階の天井が低くて圧迫感があるのが少し残念。
客室階のエレベーターホールと廊下の様子です。
フロア図
避難経路図です。変則L字形のレイアウトです。廊下の突端と中程に非常口があります。
エレベーターホールのクランクが少し気になります。
ドアまわり
電源は昔ながらのスイッチ式でした。
シングル
入口付近から見たシングルの様子
ベッドのサイズはセミダブルぐらいでしょうか。
枕は2種類、ナイトウェアはワッフル生地で肌触りが良いです。
サイドテーブルは無くてヘッドボードのみです。
枕元のスイッチパネルが歴史を感じさせます。
机まわり
典型的なホテルの机といった雰囲気です。
テレビ ティッシュ ドライヤー
電話 レターセットの入ったホテル案内
椅子 バゲージラック
冷蔵庫の内部は空っぽです
電気ポット ティーセット
ラウンジチェア
クローゼット
クローゼットは扉付きで入口を入ってすぐのところにあります。
スリッパは使い捨てのペラペラタイプです。
シューポリッシャー、ブラシ、靴べらと一通りそろっています。
眺望
石巻のシティビューです。建物が低いので上層階の部屋でもそれほど眺望の広がりに差は無いかもしれません。
水回り
ここはビジネスホテル並のユニットバスでした。
バスタブ
床こそタイル張りですが所詮はユニットバス。
この辺はビジネスホテルと変わらない質感なのが残念なところ。
カランは2ハンドル式なので温度調整が不便です。シャワーヘッドの径は大きめ。
シャンプー類はボトル詰め替え式。
タオルはバスタオルとフェイスタオルの2種類。
洗面台
洗面台も2ハンドル式なのが不便です アメニティは必要最低限
お手洗い
お手洗いは手元に操作部のあるウォシュレット。
古い建物ではありますが、津波に襲われ、被災者の避難所となり、営業再開の見通しが立たないために従業員を一時解雇して…と大変な状況から立ち上がったホテルだけに、今後も頑張ってほしいです。
ホテル前の道路が一方通行のため、車でのアクセスがやや面倒なのが難点でした。
石巻市周辺で管理人の”ヌシ”が泊まったホテル