「スーペリアツイン」
千代田区神田三崎町にある「庭のホテル」に宿泊しました。
口コミなどでも評判の良い宿ですが、実際に宿泊してみたところ、確かに館内はキレイで居心地がよく、内装も凝っていて都会の中にあって 旅館のような趣きのホテル だと思いました。
ホテルの運営は株式会社UHM(本社:千代田区神田三崎町)。創業は昭和10年と古い会社で、元々はこの地に1935年6月、「旅館森田館」を開業したのが始まりです。
直営ホテルとして他に「東京グリーンホテル後楽園」があり、グループホテルとして上野と秋葉原にある「ノーガホテル」もあります。
ホテルのエントランスにどことなく和の雰囲気を感じるのは、その流れを汲んでいるのでしょうか?
ロビー
ロビーはそれほど大きくないものの、季節の装飾が施されていて見た目も楽しいです。
先述したホテルの前身となる「旅館森田館」でしたが、閉館して1973年2月に「文東京グリーンホテル水道橋」として新築開業。そして2007年4月には建替えのために再度閉館します。
2009年3月に会社名を株式会社東京グリーンホテルから現在の社名に変更し、2009年5月に現在の「庭のホテル」が開業しました。
館内には旅館だった頃の精神を受け継ぐかのように和の設えを感じさせる小物も陳列されています。
これらはインバウンド客のみならず日本人にとっても、どこか懐かしさと落ち着きを感じさせるもので良いですね。
格子戸を感じさせるような木の質感を活かした内装が、雑居ビルの多い周辺環境の中で、落ち着きと温かみを与えてくれます。
ロビー階のエレベーターホール
壁に掲げられた絵やカーペットの柄、漆喰のような塗り壁など高級旅館そのもの。
パブリックエリア
部屋に入る前に共用部を見て回りました。普段はホテルのパブリックエリアは利用する機会が無いためチェックすることはほとんど無いのですが、ここのホテルはキレイなのでどんなものかと気になったからです。
まるで船舶信号旗の様な図柄の装飾が面白いです。


ルーフデッキ
ルーフデッキ部は緑地化されています。
緑地の脇には喫煙スペースがあります。庭の緑を眺めていると、周囲を雑居ビルに囲まれた水道橋界隈のホテルには見えません。


ラウンジ・ジム
庭を眺められるラウンジにはマッサージチェアが置かれています。
ラウンジの隣にはジムもあります。
ファンクションホール
このフロアはファンクションホールという会議室があって、そこの利用者向けにコーヒーマシンなどもあります。
こちらは”ファンクションルームご利用の方専用”との注意書きがあります。
これも会議室利用者向けのものです。
立派なコーヒーマシン。ホットコーヒーとエスプレッソと熱湯を利用可能。
コインランドリー・自販機
こちらは宿泊客が使えるコインランドリーです。
電子レンジもあります。他のビジネスホテルだと、各階のエレベーターホールに用意されていることが多いですが、このホテルではこのフロアでしか見かけませんでした。
自動販売機はアルコールもソフトドリンクも豊富です。
SIMカードの自販機もあります。隣にはアイスベンダー。


エレベーター
共用部を一通り見て回ったのでエレベーターで客室階へと向かいます。
客室階エレベーターホール 廊下
カーペットはもちろんのこと、壁材や床座など凝っている印象です。
客室階の廊下の様子です。廊下に置かれた行灯のような照明がまるで旅館の様です。
本日の部屋は8階です。ホテルは15階建てなのでほぼ中間です。
フロア図(避難経路図)
T字型のレイアウト。
片方の非常階段がエレベーターの奥に回り込むようにして位置しているので要注意。
ドアまわり
清掃札はドアノブ吊り下げ方式です。
室内からみた扉付近の様子です。鏡が付いているスペースはクローゼット。
クローゼット
必要なものがキレイに見やすく整然と並べられています。
アイロン台も完備しています。
アイロンと使い捨てスリッパ。消臭スプレーもファブリーズが、ハンガーと一緒にぶら下がっているよりは、こうして設置されているほうが高級感があります。
ツインルーム
部屋面積は24㎡。レンズが広角ではないためベッドが一つしか写っていませんがツインです。障子がまた旅館のような雰囲気を醸し出しています。
ベッド
シングルサイズです。105cm✕205cmです。
両方のベッドの間にサイドテーブルがあります。
サイドテーブルの下部にはACコンセントあります。
枕が2つと、ベッドスローと色合いを合わせたクッションが1つ。
ナイトウェアはホテルの刺繍ロゴ入りで高級感があります。肌触りも良いです。
机まわり
ワイドスパンの机です。スクエアなフォルムといい格好いい机です。
スリムながらも照度の高いデスクライトが手元をしっかりと照らしてくれます。
天板の上の使いやすい位置にコンセントがあります。
椅子は家具的な椅子でワーケーション的な使い方をするには無理があるかも。
机上の時計や電話、メモ帳です。
引き出し内はテレビのリモコンとLANケーブル。
引き出しの下段にはセーフティボックスが収納されています。
テレビは日立のWooo。
ダイキン製エアコンの操作パネル。
ソファは1脚のみです。
部屋の隅にはバーカウンター。
ダウンライトに照らされていい感じに輝く電気ポット。
コーヒーはネスプレッソではなく、UCCのドリップポッドです。
急須が南部鉄器など、茶器にもこだわりを感じます。
冷蔵庫内はウェルカムドリンクのミネラルウォーターが入っているのみです。
部屋の障子を開けると都内のホテルにいることを実感します。
眺望
シティビューです。
これは8階からの眺めなので高層階だともう少し眺望が開けるのだと思います。
水回り
清潔感のある水回りです。
お手洗いは独立タイプなので落ち着いて用を足せます。
ウォシュレットの操作部もリモコンタイプです。
水回りの最奥部に洗面台があります。
白色のシンクは明るくて感じが良いです。この綺麗さを維持するのはさぞかし大変なことだろうなあ…。
ソープ類はボトル詰替式ですが、メーカーのボトルをそのまま置くのではなく、別途ソープディスペンサーに入れ替えるてあります。
アメニティはビジネスホテルで必要なものは一通り揃っています。
タオルにはホテルのロゴが入っています。
洗面所の横にバスタブがあります。
バスタブの長辺に関してはそれほど長くありません。
シャワーヘッドは大型なので水量も十分です。
カランは2ハンドルなので温度調節が少々面倒でした。