「シングル・ダブルルーム」
沿革
随分と変わった名前のホテルだと思います。その由来はホテルの親会社にあります。
宿の公式ホームページには以下のように記されていました。
当ホテルの”nanvan”は、親会社である福一漁業株式会社がまだ個人経営であった時代(江戸時代)にその屋号がなんばん(南番)であったことから名付けられました。
なんばん(南番)は遠く江戸宝永2年(1705年)から漁業を営み、南方(東南アジア)から流れてくる流木に付いている魚を漁獲することに長けていたことから、南の海の番人、なんばんと呼ばれるようになりました。
またローマ字のnanvanは平成17年のホテルオープンの際、親会社に敬意を表しnanvanの頭文字から”navigation and vanguard”(航海の開拓者、先駆者)という意味を新たにもたせたものでございます。
私どもはお客様が疲れを癒すことのできる停泊港として、快適なひと時を過ごせますよう努めてまいります。
東名高速焼津インターから車でわずか1分のロードサイド型ホテルです。
広々とした平面式駐車場は無料なのがありがたいです。
なお電車利用の場合は焼津駅北口の送迎も承っているとのことです(要予約)。
パブリックスペース
ロビー
新聞は地元紙から全国紙、スポーツ紙までひと通りそろっています。
新聞はロビーで読むこと。
PCコーナーにはノートパソコンが2台とカラープリンタ。
さらに国内の固定電話へ無料で通話が出来る電話も備わっています。
ラウンジ
1階の多くを占めているのが、こちらの食事が出来るスペースです。
朝食は無料です。船元直送のマグロ漬けなども用意されているようですが、朝食は利用しなかったので味はわからず。
チェックインの際に、ホテル案内が手渡されました。
この時に初めて気づいたのですが、ホテル内の夕食は予約制でした。
船元が経営するホテルだけに、まぐろ丼などがあって期待していたのですが、当日の午前10時までに予約しなければならないとのことでした。
その日の体調で食事量も変わるので、午前10時に晩飯を決めなければいけないのは少しハードルが高いです。
ちなみにホテル周辺は郊外型店舗が多くありそうでいて、実はそれほど無い環境です。
ラーメン屋などは開いていますが、焼津さかなセンターなどは夕方に店じまいする為、思いの外ディナータイムに営業している店は少なく晩飯難民状態になります。
ホテルのすぐ横にコンビニがある点は唯一のすくいです。
選べる枕
ロビーには選べる枕がディスプレイされていました。
客室に備わっているのは「レギュラー枕」です。
「根枕」 =やや高め やや硬め
「安眠枕」 =低め 柔らかい
「そば殻枕」=高い 硬い
「レギュラー枕」=高め やや硬め
「低反発枕」=高さは数種類あり
「オンブラシオピロー」=高め 柔らかい
自分にフィットする枕が選べるので長期滞在の時は便利だと思います。
しかし1泊程度であれば、そのためにわざわざ選んでフロントに貸出を申し出るのは面倒なのでスルーします。
エレベーター
ロビー階のエレベーターホール
観光案内のパンフレットも充実しています。
8階建てのホテルでエレベーターは1基のみです。
エレベーターかご
かご内は掲示物だらけ。
どれが必要な情報かを短い乗車時間の間に探し出さねばならず目が疲れます。
客室階エレベーターホール
ガウンとスリッパは客室内でのみ利用可能とエレベーターを降りたところに掲示されていました。
また使い捨てスリッパを100円で販売しているとのことでした。
あんなもの、わざわざ買う人いるんですかね?
タオルや衣類の乾燥に使えるタオル掛もエレベーター前に置かれていました。
客室階の廊下
縦ストライプの壁紙がリズミカルな印象です。照明も明るくて安心。
フロア図
避難経路図です。廊下は中央にまっすぐ一本のわかりやすいレイアウトです。
扉まわり
濃色の建具に、無地の壁紙でシンプルな印象です。
清掃札はマグネットタイプです。
カードキーをスロットに差し込んで主電源がオンになるタイプです。
クローゼット
客室入ってすぐ横にオープンタイプであります。
ハンガーは4つ。ダブルとして客室が使用されることを考えての数だと思われます。
靴べら、シューシャイン、ブラシなどはあります。
よくわからない備品が奥に立て掛けてある折りたたみ式の物体です。
アイロン台では無いでしょうし、バゲージラックは別にあったので折りたたみテーブルということでししょうか?
入口付近から見た客室を見た様子です。
左手の扉の中は水回りです。
シングル・ダブルルーム
広さは16㎡。
別角度(窓側)から見た部屋の様子です。
ベッド
サイズは140cm×195cmのダブルサイズです。
枕はレギュラー枕が1つ。
サイドテーブル
テーブルの上には所狭しと備品が並んでいます。
電源はACタップのみです。
引き出しの中には、ナイトウェアとドライヤーが収納されていました。
机まわり
机は窓側の壁面いっぱいに広がっています。
長さは3mあって、ホテルのウリのひとつでもあるようです。
椅子
どっしりとした立派な椅子で期待したのですが、ダンパーが壊れているようで、座っていると次第に沈んでいきます。そして回転させるとギシギシと鳴ります。
テレビは32型。CS放送も無料で視聴可能です。
壁際にコンセントがあるので電気ポットの使い勝手も良かったです。
ビジネスホテルに求められる点に、コンセントは使いやすい位置にあるか?数が足りているか?があります。
冷蔵庫の中は空っぽです。
ティーセットは伊藤園の緑茶とほうじ茶のティーバッグが1つずつ。
シャープ製の加湿空気清浄機。
折りたたみ式のバゲージラックです。
眺望
窓が大きく開くのは素晴らしい。
窓外には出られませんが、室外機などが置かれたテラス部分があります。
一方でテラスは隣の客室ともつながっているので、部屋を離れる際は、窓の鍵はしっかり掛けるなどして防犯対策は怠らないほうが良いです。
悪い奴が窓外からテラス伝いに来ないとも限りません。
北側の客室からの夕景です。
眼下に広がるのはホテルの駐車場。
翌朝の風景はこんな感じです。
水回り
ごく一般的なユニットバスです。館内に大浴場などはありません。
バスタブ
ビジネスホテルのユニットバスではありますが、バスタブは少しだけ大きめのサイズでした。
お湯を出すと「ヒ~」っという音が響いて耳障りでした。
シャワーヘッドは止水ボタンが付いた便利なものでした。
シャンプー類はPOLA製のボトル詰め替えタイプ。
タオルはバスタオルとフェイスタオルの2種類です。
洗面台
シンクは深めで使いやすいのですが、水栓が2ハンドル式なのは面倒でした。
アメニティは必要最低限。4月からはフロントで渡される方式になります。
お手洗い
ウォシュレット操作部は便座に付随したタイプです。