寝る子のヌシのお泊り帳

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【宿泊記】ファラルダ クレーン ホテル Faralda Crane Hotel

「シークレット スイート」

オランダのアムステルダムベイエリアにあります。クレーンホテルなどという不思議な名称が付いていますが、まさにそのとおりであってクレーンがホテルになっています。

このあたりは元々は造船所が建ち並ぶ工場地帯でしたが再開発によってオシャレなウォーターフロント地区に生まれ変わりました。観光目的でアムステルダムを訪れると、どうしても運河が張り巡らされた旧市街地に目を向けがちですが、このような再開発地区は逆に観光客があまりおらず、地元の特に若い人たちで賑わっている様子が垣間見られ、本来のアムステルダムの表情というものを感じさせてくれます。

クレーンの足元にはトラムの古い車両が置かれています。これはクレーンホテルとは関係なさそうで、車両を住居にしているようでした。

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ホテルのフロントは一体どこなのか戸惑いますが、このクレーンの足元からエレベーターで上がった先にある土台部分にホテル事務所があります。

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ホテルのスタッフは若い人ばかりでした。全員ラフな服装で、なんだかバイトがたむろっているって感じでした。それでもこのホテルはグーグルマップ上では5つ星として紹介されています。確かに宿泊費は高かったです。

頼りなさげな小さなエレベーターにのって客室へと向かいます。エレベーターには窓が付いているのでクレーンの鉄骨を眺めながめられます。

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エレベーターの扉が開いたらすぐに客室です。今回泊まったのは2階にある「シークレットスイート」です。

ちなみにホテルの客室数は全3部屋。2階から4階の各フロアに1部屋だけなので共用廊下などはありません。ご覧のような客室とエレベーター乗り場との間に吹きさらしのスペースがある程度です。

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シークレットスイート

各部屋は2階建て構造になっています。部屋面積は全部で40㎡あります。こちらは階下に位置するリビングの様子です。

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青いドアの向こうがエレベーター乗り場です

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天井から吊り下げられた椅子がユラユラと動くので楽しいです

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リビングの奥にあるソファスペースは、かつてのクレーン操作室なので見晴らしが大変良いです。

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足元までガラス張りなので高所恐怖症の方には厳しいかもしれません。

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全周450cmのソファの上にシルクのクッションが数多く配置されていて、肌触りも良く実に心地よい空間でした。

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まったりしていたらウェルカムチョコレートが届きました。

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エスプレッソマシーン。正直作るのが面倒なのでノータッチです。

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冷蔵庫

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室内の置物は造船所跡のホテルだけに「船」です。

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水回り

こちらの涼し気な色の扉の先は水回りです。

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重厚感のある壁面の色。

お手洗いと洗面所、そしてシャワーです。水栓機器はグローエ製でした。

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2階ベッドルーム。ベッドはクイーンサイズ。

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ラウンジチェアも部屋の雰囲気に合っています。

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ベッドルームにはマラケシュで作られた銅製のバスタブがあります。

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風呂に浸かってバスローブを羽織ってすぐにベッドに寝転べる仕様ですが、馴染みのない配置なので戸惑います。

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寝室の置物もリビング同様に船でした。

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眺望

足元にはウォーターフロントの再開発地区が広がっています

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洋上ホテルの「ボーテル」が浮かんでいるのが見えます。

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下の写真の”かまぼこ型”屋根の建物内にはレストランなどがあります。造船所の建物は一部が残っていてアーチストたちが集うアトリエ兼ショップが入っていて楽しかったです。

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ホテルの屋上へはエレベーターで上がることができます。クレーンのアームの根本にあたる箇所です。どの部屋に泊まっても利用可能ですが、他の宿泊客と鉢合わすことはありません。

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エレベーターを降りると外階段で屋上に上りますが、手すりが低くバランスを崩すと落っこちそうでスリルがあります。

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屋上に上がるとクレーンが伸びている様子がわかります。あまり目にしない風景だけに新鮮です。クレーンの先端に続く作業通路がありますが立入禁止。

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ここに何があるかというとスパがあります。湯温は40度と気持ち良いです。

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お湯が冷めないように普段は蓋がしてあるので、それを外して入浴します。

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いわば露天風呂ってところです。結構風が強いので冬場は湯冷めしそうです。

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部屋が空いているとのことで、他の部屋を見せてもらいました。基本的な構造はほぼ一緒で、インテリアが多少違う程度でした。

こちらは3階にある「フリースピリット」という部屋。全3室ある中で室内の色使いが最も落ち着いていると思いました。

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こちらは4階にある「ミスティーク」という部屋。

リビングの雰囲気は今回泊まった部屋と似ています。

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水回りもほぼ一緒です。

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違いは四角い窓が船室のような丸窓になっている程度でした。

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2階の寝室

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眺望に関しては最上階なので視界が一番広がりますが、それほど他の部屋との差は感じられませんでした。元々周囲が開けているからでしょうね。

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一風変わった不思議なホテルで、アクセスやチェックイン・アウトの面では少々不便ではありますが、世界でも恐らくここにしかない一風変わったクレーンホテルなので、アムステルダムに御越しの際には試しに泊まってみるのはありかと思います。

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ちなみに今回の宿泊では大丈夫でしたが、風の強い日は客室内で揺れを感じるようです。

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