「ダブル」
オランダのアムステルダムにあります。アクセスはアムステルダム中央駅からですと距離にして1,5km程度、運河沿いを歩いて20分弱でした。もちろんトラムを使えば最寄り停留所となる「ロキン」からですと、距離にして300m弱なのでもっと便利です。
ヨーロッパの小さなホテルらしく外観は控えめな看板がポツンと出ている程度です。周囲のビルに溶け込む佇まいは好感がもてます。
建物を入ってすぐのロビー階には小さなフロントがあるのみです。客室へはエレベーターもありますが、動きが緩慢なので階段で登ったほうが早かったです。
奥の方へ行くとロビーがあります。しばらくはこの存在に気づきませんでした。
使われている家具が洒落ています
ちょっとした会議も開けそうなテーブルも用意されています。
フロア図(避難経路図)
ヨーロッパの古い建物を使ったホテルは内部空間がやや複雑なことが多いので、非常口の確認は必須です。
ダブル
シングルベッドを2つ並べた形式のダブルでした。部屋面積は25㎡あります。
足元にはソファも
向かい合ってくつろげます
ワーキングデスクにまで椅子が2脚
クローゼットは家具形式
内部はこのようになっています
ホテル名に”レジデンス”が付いているように、長期滞在も可能なキッチン付きです。
本格的な調理も可能な設備です。
食器類もあります。
冷蔵庫
眺望
目の前のドゥーレン通りを挟んで対面のホテルビューなので視界に広がりはありません。また向かいのホテルの客室とお見合いになってしまうので、夜間はカーテンをしっかり閉めたほうが良さそうです。
水回り
狭いスペースですがバスタブが備わっています。さすがはオランダだけに大きなオランダ人でも足が伸ばせるように、日本人にとっては充分すぎる程のゆとりがあります。
シャンプーはシャワージェルとの一体型。
洗面台は2ハンドル式なのが面倒でした。
お手洗い
とてもキレイで便利な立地のホテルでしたが、なんと私の部屋に南京虫が出ました。当初は朝起きた時に手足が痒いのが「なんでだろう?」と思っていました。出先でなにか虫に刺されたのかも?と思っていたのです。
しかし3日目の真夜中に、とうとう痒みで目が覚めます。明かりをつけると、シーツ上にいた小さな虫が慌ててベッド下に隠れようとしているではないですか。
「ヤツだ!」。まさか安宿でも無いヨーロッパのホテルに南京虫がいるとは思っていなかったので油断しました。
逃すまいと即座に数匹をたたき潰します。昨夜まで私の血を吸っていたのでしょう、赤黒い血が、壁やシーツにベトッと付着します。
そして翌朝フロントに証拠を叩きつけてやろうと、1匹は捕獲してジップロックに入れておきました。
コイツ、憎たらしいですね。ベッドに横になって明かりを消して、暫くしてから照明を点けるなどして誘き出し、1匹残さず殺したつもりですが、無事に逃げ隠れたやつもいたのでしょう。
…でもって部屋チェンジです。
ベッドがキングサイズになったので寝やすくなりました。
ただしワーキングデスクが無くなりソファのみとなりました。
それでも、この部屋になってよかったのは南京虫がいないのはもちろんですが、眺望が優れていることです。目の前に運河がありアムステルダムらしい景色を楽しめます。
ムント塔とトラム、そして数多くの自転車との組み合わせがアムステルダムらしいです。日が沈むとさらに雰囲気がよくなります
虫刺されをボリボリと掻きむしりながら、暮れゆく街を眺めていました。