米国フロリダ州のフォート・ローダーデールを出港したロイヤル・カリビアンが所有する世界最大級の客船「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」のクルーズも3日目となりました。
3日目
船室の丸窓から見えるカリブの海は真っ青です。群青とはこういう色をいうのか?
朝食は大海原を存分に眺められるデッキ16階にあるビュッフェレストラン「Windjammer Marketplace(ウィンジャマー)」に向かいます。
3日目はセント・マーチン島のオランダ領にあるフィリップスバーグに寄港します。隣にはMSCのクルーズ船「ディヴィーナ」が停泊していました。優美な船だなと思ったら女優のソフィア・ローレンが命名した船とのことでした。
セント・マーチン島は2年ぶりの訪問です。フィリップスバーグ港の土産物店はシャッターを閉めた店も多く閑散としていました。まだ本格的なオープン前なのかもしれません。
島ではクルーズ会社のエクスカーションではなく、個人手配でビーチアクティビティを楽しみました。
シュノーケリングを数カ所で楽しんだ後はビーチでランチタイム。海亀と泳ぐことも出来たので大満足でした。
プールで遊んだ後のような心地よい疲労感で船に戻りました。窓外を見ると1日を目一杯遊んだ乗客が次々と帰ってきています。
出航までに戻らなければ船は出ていってしまいますが、パスポートなども部屋に置きっぱなしなので、その場合どうやって帰国するのだろう?
セント・マーチン島を出航すると、島の観光名所でもあるプリンセス・ジュリアナ国際空港に着陸する飛行機を遠くに眺めることができました。
4日目
朝ごはんはデッキ3〜5階にある「Main Dining Room(メインダイニング)」へ。
ただし朝食時はデッキ3階部分のみを開放しています。
本日はの寄港地はプエルトリコのサンフアンです。隣には昨日と同じMSCの「ディヴィーナ」が停泊していました。そしてカリブ海の島々を結ぶフェリーの姿も。
アメリカの自治領でもあるプエルトリコには2年ぶりの訪問です。
サンフアンの旧市街であるビエホ・サン・フアンは世界遺産にも登録されています。
1539年に建設されたサン・フェリペ・デル・モロ要塞。海面からの高さは40m、外壁の厚さは6mもあり、当時は難攻不落の要塞と言われていたそうです。
歴史、特に世界史に疎い私にとって、史跡はあまり魅力的ではないので一通り散歩して船に戻りました。それにしてもあらためて見るとバカでかい船です。
船内エレベーターでデッキ15階の「Solarium(ソラリウム)」に上がります
「ソラリウム」から眺めると先程散歩していた要塞が同じレベルにありました。
「MSCディヴィーナ」よりもひと足早く出港しました。みなさんデッキで出て遠ざかるサンフアンを眺めています。
夜になるとデッキ5階にあるショッピングアーケード「Royal Promenade(ロイヤルプロムナード)」でセールが開かれていました。売られているものは腕時計などですが、外見は立派だけど中身はあまり信頼のおけなそうな品ばかりでした。
6日目
朝です。今日はどんよりとして海の色もパッとしません。島影はハイチです。
この日の朝食もデッキ3階にある「メインダイニング」にしました。4階にある自室から1フロア降りるだけなので便利だからです。だんだん広い船内の移動が億劫になってきました。
本日の寄港地、ハイチのラバディの情報がモニターに映し出されます。
ラバディに下船しました。船体の扉?が開いて白の作業服を着た作業員の姿が見えます。航海中は外気を目一杯吸うことは出来無さそうですから、停泊中はこうやって換気しているのでしょうか。
桟橋を渡ってハイチに上陸します。赤い屋根の建物内で荷物検査があります。
梢の上から頭を覗かせる「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」の姿に改めて世界最大級であることを実感します。
ここラバディはハイチ領内にありますが、ロイヤル・カリビアンのプライベート・ビーチになっているので、一般のハイチ人は立ち入ることが出来ません。食料などはすべて船内から供出されています。コンテナを連ねたカートが船とビーチを行き来して運んでいました。
食器類はすべて使い捨てです。最貧国のひとつでもあるハイチの中で、アメリカの大量消費社会があるという、なんともやるせない気持ちになります。
ラバディはもともと岩礁だったところを切り開いてビーチにしたようで、海底には岩肌が露出しています。裸足だとちょっと痛く感じます。
内湾は波静かなので、船まで泳いでいけそうです。(実際は遊泳区域が決められていますが)
プライベートビーチへの立ち入りを許可されたハイチの人が、工芸品などを販売していており、呼び込みが激しいです。
ただし乗客のほとんどは財布を持って下船をしていません。クルーズ中は船室のカードキーがお財布代わりになっているからです。なのでハイチの人に現金が落ちる確率はかなり低いです。
昼食は船に戻ってデッキ16階にあるビュッフェレストラン「Windjammer Marketplace(ウィンジャマー)」で食べました。
ハイチのラバディを後にします。潜り以外のビーチアクティビティに興味が無い私には全くおもしろくない場所でした。
毎夜の楽しみであるタオルアートはお猿さんでした。お見事です!
7日目
今日は終日洋上です。デッキ6階の船尾にある「Aquatheater(アクアシアター)」では船長らによるトークイベントやクイズ大会が行われていました。
最終日の夜は、明日の下船時に必要な荷物のタグが届けられていました。このタグを自分の荷物に付けて、今晩中にドアの前に置いておくことで、手ぶらで下船できます。これは乗客へのサービスというよりもむしろ船会社の都合であって、大荷物を各自が持って降りると下船に時間がかかり、次の航海に向けての準備ができませんから、さっさと降りて欲しいわけです。
8日目
クルーズ最終日は日が昇る前に既にフォート・ローダーデールに接岸していました。外を眺めると岸壁では朝早くから次の航海に向けての準備が始まっていました。
最後の朝食はメインダイニング内には入れません。店の入口につまみ食い出来る小さなパンとジュースと水が用意されているのみです。クルーズは7泊8日と案内されていますが、実質7泊7日と思った方が良いです。
でも1週間ほどクルーズを楽しめるのですから、その間の交通費、宿泊費、食費を考えると”お得だった”と思えるものでした。
「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」の前編はこちら