注)この乗船記はコロナ禍以前のものです。
熊本駅からJR九州の観光列車「A列車で行こう」に乗って三角駅に到着。
そのまま駅前にある港から船に乗り換えて天草へと向かいました。
「A列車で行こう」の乗車記はこちら
三角港のフェリーターミナルビルは貝の形をした不思議な建物でした。
通称「海のピラミッド」と呼ぶそうです。
JRが設定した観光ルートにそのまんま乗っかった形ですが、「A列車」から船に乗り継いだ乗客は思いのほか少なかったです。
桟橋にはこれから乗船する「セレナ号」が停泊中でした。
この船も水戸岡鋭冶さんのデザインによるもので、特急「A列車で行こう」と同じコンセプトでリニューアルされたクルーザーとのことです。
船内客室は快適なバス式の座席タイプとなっていて、座席のモケットはJR九州の特急用の生地を使用しているそうですが、当方は船尾の木製座席に座ったので、お尻にはとくに優しさを感じることは出来ませんでした。
往復のチケットと5周年記念のポストカードをいただきました。
乗船します。天気が良いので、風を感じられる船尾に座りました。
波を蹴立てて進む船旅は爽快です。
海面の近さは、大きなフェリーでは味わえない楽しさがあります。
天草までは離島架橋をめぐる旅でもあります。東大椎橋を潜ります。
船尾の席は前方も後方も楽しめるので、景色を眺めるには最高の位置です。
途中には日本有数の高さを誇る送電鉄塔を見ることが出来ます。
個人的には橋よりも目を奪われる光景です。
やがて昭和の観光地らしい建物が見えてきます。
天草五橋の開通時は大いに賑わったことでしょう。
飛行艇「新明和PS-1」があるのは驚きました。1984年から展示されているそうです。
しかし、熊本地震で傾いたことや、塩害による老朽化で損傷が激しくなったために、2018年12月7日に撤去されてしまいました。
天草五橋のひとつ、4号橋が見えてきたら終着の松島港です。
三角港から僅か17分の船旅でしたが、バスで移動するよりも、よっぽど楽しい時間を満喫することが出来ました。