「BUNK BED2」
三井不動産ホテルマネジメントによる新しいホテルブランドsequence(シークエンス)。
以前に宮下公園にあるsequence(シークエンス)を利用した際は、正直言って快適とは程遠い客室でした。
ホテルの開業は2020年11月25日で、sequenceブランドとしては宮下公園、京都五条に次いで3弾目です。
運営は三井不動産ホテルマネジメント株式会社です。
宮下公園のsequenceが散々だったので、もうこのブランドを利用するのはやめようと思っていたのですが、宿泊費の安さに釣られて利用してしまいました。
また、全てのsequenceの部屋が同じ仕様ということでも無さそうなので、新しい水道橋店も利用して確認してみようと思った次第です。
ホテル外観
ホテルはJR水道橋駅の目の前にあります。西口の改札口を出たらすぐにホテルです。
ものの30秒とかからない距離なので、駅を出て人混みの中を荷物を持って歩く煩わしさから解放されるのは高評価ポイントです。
ホテルは線路と神田川に挟まれた狭い土地に建っています。
チェックインの操作は全てタブレット端末を使って行います。
「わからないことがあればお尋ねください」と若いスタッフが案内してくれます。
スマホの操作に慣れていれば特に問題はないと思います。
ただし氏名などを入力する際はキーボード配列ではなく、フリック操作で入力する必要がありました。
こうした操作に慣れていない高齢者にとっては、かなり敷居が高いと思われますが、その際はスタッフが代わりに打ち込んでくれるのでしょうか?
またカードキーの有効化までも、自ら行うことになります。
カードキー以外に顔認証で部屋の扉を開けることも出来るようですが、己の顔を登録して、果たしてその情報が今後どのように使われるのか、そういった説明が何一つ無かったのは不安でした。
手続きを進めていくうちに、それらの確認事項が記された画面が出てくるのかもしれませんが、カードキーにするか、それとも顔認証にするかの選択画面までは、それらの記載はどこにもありませんでした。
下の画像はフロントの様子です。
出典:sequence SUIDOBASHI
チェックイン終了後、スタッフは「ごゆっくり」とは言うものの、エレベーターの在り処を伝えることはありませんでした。
通路は一本だけなので、まっすぐ進めば、いづれエレベーターに遭遇するということかもしれませんが、初めての利用客にとっては少々説明不足だと感じました。
またロビー階は薄暗く、エレベーターの扉がどこにあるのかもわかりづらく、フロントを離れてすぐの所にカードキーをタッチする場所があったので、これがエレベーターの扉かと思ったら、中はロッカールームでした。
エレベーターはさらに奥に進むとありました。
客室階の廊下
なんとも近未来的な雰囲気の廊下です。
部屋の入口扉
SF映画で見た未来の牢屋にも見えてきます。
フロア図
避難経路図です。廊下は中央にまっすぐ一本のみとわかりやすいです。
避難階段は片側のみです。
BUNK BED2
部屋のデザインコンセプトは、「バックステージ」に見立てたブラックを基調とするエリアと、柔らかい光に包まれたホワイトを基調としたベッドエリアが、シックなコントラスト表現し、メイクアップからデスクワークまで必要な機能をコンパクトに整えた落ち着きある空間とのことです。カタカナの多い表現に今どきさを感じます。
反対側から見た部屋の様子です。
部屋面積は15㎡。通常のビジネスホテルの広さの部屋に二段ベッドが入っているので圧迫感は強いです。
ベッド
2段ベッドです
1人利用だったので、通常のシングルもしくはダブルベッドの部屋が良かったのですが、部屋タイプおまかせの安いプランだったので仕方がありません。
23時を過ぎてのチェックインでしたが、おそらくこの手の2段ベッド部屋がもっとも人気が無く、空いていたのでしょう。
2段ベッドと言えばスーパーホテルが得意としていましたが、今後はこの手の部屋が増えてくるのでしょうか。
若い人なら梯子を登って上に登るのも楽しいのかも知れませんが、ある程度の年齢になると単に不便でしかありません。
上段は天井が迫り圧迫感があります。
ベッドのサイズは105cm×196cmです。
下段の方が上段よりもサイズは広く、163cm×195cmあります。
枕は2個。
サイドテーブルはありません。
ヘッドボードには照明スイッチとACコンセント、USBコンセントが備わっています。
クローゼット
テレビボードなどと一体化したオープンタイプのクローゼットです。
ハンガーはsequenceのロゴが刻印されたものです。
金属部分が黒色に塗装されていて、デザイン面での統一感を感じられます。
スリッパはsequenceオリジナルのリサイクル方式。
セーフティボックス
大きなテレビが備わっていました。
宮下公園のsequenceには携帯用の小型モニターしかありませんでした。
ガラス扉の冷蔵庫です。棚板も透明仕様。
ティーバッグの類はありません。
部屋の入口横の棚にタオルがセットされています。
その棚にはナイトウェアと使い捨てスリッパも置かれています。
机まわり
これもまたsequence宮下公園には無かったワーキングデスクです。
机があって一安心です。
ここまででsequenceの印象がかなり良い方向へと変りました。
机の上にはタブレットと持ち運べる小型のテレビ。
リモコン
コンプリのミネラルウォーターです。
棚には袋入りのドライヤー。中身は未確認。
椅子は鮮やかな色と凝った形状をしていました。
スツールもあるので、2人で宿泊したときも大丈夫。
窓辺には丸テーブルが置かれています。
ダイキン製のエアコン操作部。
水回り
水回りは独立タイプです。洗面台はワーキングデスクの横にあります。
と言うかデスクが洗面台とでも言いましょうか。
お手洗い
スッキリとしたスタイリッシュなお手洗いです。
ウォシュレットはリモコンタイプ。
シャワーブース
シャワーブースの照明は壁上の間接照明でしたが、単体では非常に薄暗かったです。
ガラス扉を通して室内の照明を取り入れることで、実用に耐えうる明るさとなります。
なお、扉前には目隠しのカーテンが付いていますが、それを引くと客室の照明がシャワーブース内には届かないので薄暗くなります。
概ね好印象のsequence水道橋でしたが、シャワーブースだけは非常に使いづらかったです。
シャワーはハンドシャワーとレインシャワーが備わっています。
シャンプー類はsequenceオリジナルのボトルに入っています。
眺望
窓は二重窓になっています。おかげで線路の横に部屋があるにもかかわらず、電車の音はそれほど気になりませんでした。
同様に宮下公園にある同店に宿泊した際は、階下の電車の音がかなり響いてきて寝づらかったので、実際にこのホテルに宿泊する際は戦々恐々としていたのですが、杞憂に終わりました。
目の前に水道橋駅が見えます。
しかしせっかくの窓も二段ベッドのフレームで塞がっているため外が見づらく、内開きの二重窓もベッドのフレームに当たるため、大きく開けることは出来ませんでした。
夜景です。遅くまで中央線が行き来しますが、音はほとんど気になりません。
宮下公園のsequenceの失敗点を改良したホテルということなのでしょうか?
これなら、再度利用しようと思った次第です。