寝る子のヌシのお泊り帳

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Amazonのベーシック収納棚を流用して猫の大型ケージを作ってみた

保護猫2匹を迎えるにあたって”ケージ”が必要そうだということがわかりました。当初は家の中で自由に過ごさせれば良いのでは思っていましたが、隔離が必要な場合もあるでしょうし、動物病院やペットホテル、はたまた災害時の避難先などでケージに入る可能性もありますから、子猫のうちからケージという環境に慣れさせておいたほうが良いという意見を知り、考えを改めてケージを用意することになりました。

しかし、いざケージを購入しようと思ってAmazonや通販サイトなどをのぞいたところ、多種多様な猫用のケージがありましたが、正直言ってどの製品も格好が悪いうえ、お値段が高いという印象を抱きました。様々なモノを見てきた経験から、「この素材と構造でこの値段は高っいでしょ!」という根っからのケチったらしい考えに、ついつい至ってしまいます。

それにしてもケージに限ったことではありませんが、どうして”日本の猫グッズ”はファンシー系に偏ったものが多いのでしょうか?

世のネコ好きが皆一様に”かわいい”好きで、肉球や猫目や猫耳がデザインされたものに諸手を挙げて喜んでいるとでもメーカーの方は思っているのでしょうか?個人的にはシンプルなデザインが一番なので困った限りです。

さて話はそれましたが、好みのケージが無いとなると作るしかありません。『無いものは作るしか無い』というヤツです。

当初は多くの方が実践している、100円ショップのワイヤーネットを組み合わせて作ろうかと思いました。猫の成長具合や手術後などで、互いに隔離の必要が生じた際に備えて、臨機応変にケージを拡張したり仕切られるようにするには、様々な組み合わせが可能な正方形のワイヤーネットが適していると考え、近所の100円ショップに行きました。しかし希望した形状のワイヤーネットは無く、在庫があるのは長方形ばかりで、短辺と長辺を組み合わせると、余りが出る使い勝手の悪いサイズばかりです。たとえ正方形のワイヤーネットがあったとしても、必要数が店頭に並ぶことは無さそうでした。

一方でモノタロウなどの資材用品サイトには正方形のワイヤーネットの扱いがありましたが、一枚あたりの単価が高く、必要枚数を揃えると相当高額になまりす。

どうしたものか…とAmazonを見ていると、良さそげな製品を見つけました。Amazonベーシック 収納棚 6キューブワイヤー ブラック」という製品です。

 

 

 

早速2箱ポチって翌日届いた商品がこちら。思っていたよりも箱はコンパクトでしたが、持つとズシリと重かったです。足の上に落とそうものなら飛び上がって痛がること間違いなし。

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いわゆる”開封の儀”というヤツです。特に心が踊ることもない、黒い金属のワイヤーネットが23枚ぎっしりと詰まっていました。

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金属が擦れて?塗装が剥げ地金が出ている部品もありました。まぁ安物ですし、これから汚れや傷が付いてナンボのモノを作るのですから何ら問題ではありません。

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箱の中身です。1辺の長さ35,6cmのワイヤーネットが23枚とワイヤーネットをつなぎ合わせるプラスチック製のコネクタが26個と簡単な説明書が入っています。これを2箱購入したというわけです。

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早速ケージを設置する予定のリビングで組み立てました。途中経過の写真はありません。なぜならブロック遊びのように楽しく夢中になり、写真を撮るのを忘れていました。大人でも十分楽しいのだから、子供と一緒に作ったらもっと楽しいでしょうね。なんだか大きなブロック遊びといった感覚です。

またワイヤーネットを組み合わせる際にプラスチック製パーツにワイヤーを差し込んでいきますが、男性であれば何ら問題はないと思います。しかし指先の力が多少なりとも必要なので、非力な女性ですと少々大変かもしれません。特に親指に力を入れるため、指先が荒れぬように軍手をはめて作業したほうが良いかもしれません。

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仮組みをした状態です。しかしこの状態では扉が無いので猫の出入りが出来ません。そこで前面の2×2枚分と天面の1×2枚分に扉を設置することとし、その大きさに合うワイヤーネットを別途注文しておきました。

100円ショップのワイヤーネットと違い、この手の品は規格品なのでホームセンターやモノタロウなどでも購入可能です。

当方が購入したのはアイリスオーヤマの「メタルラックパーツメッシュパネル」。幅が35cmとAmazonベーシック棚との差は僅か6mmしかないので組み合わせ可能と判断しました。

 

 

またこれだけ大きいと移動が大変なのと、床面中心付近は下支えが無いために弛んでしまいます。そこで床面のジョイントパーツがある12箇所には、キャスターを設置しました。12個のキャスターのうち前面の両端にはストッパー付きキャスターを付けて、普段は不用意に動くことが無いようにしました。

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ケージ内の床にはコルクのジョイントマットを敷くことにしました。多々あるコルクのマットの中から購入したのは「アイリスプラザ ジョイントマット 大判 60cm 20mm」という品です。

 

 

厚さが20ミリもあるのでクッション性も高そうですし、なによりも加工がしやすいので便利です。

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床面のサイズに合わせてカットしておきます。

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子猫のうちはまだしも成猫ともなれば体重は5kgを超えるでしょうから、ダンベルを使って耐荷重テストを行いました。筋トレに使うつもりで購入したものの、結局は梅干しの重石に流用される第二の人生を歩んでいたダンベルに、新たな役割を与えることが出来ました。

幸いダンベルを載せたことでケージが歪むような事態にはなりませんでしたが、これがもし飛び降りたり体当たりするとどうなるのか?は定かではありません。

実際にダンベルを落として試そうかと思いましたが、猫が使う前にケージが壊れてしまっては元も子もないのでやめておきました。

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写真にはありませんが床面の裏にキャスターを付けて組み立て完了。さすがにキャスターの取付はポン付けとはいきません。必要サイズのベニヤ板を切り出して、ボルトが通るようにドリルで穴を開けて、キャスターとベニヤ板でワイヤーネットを挟み込みボルト締めしました。この手の作業に手慣れていないと、大型自作ケージを作るのは大変かと思います。

スクエアなフォルムと黒色のワイヤーネットなので、存在感は薄いと個人的には思っています。

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床面に敷いたコルクマットはむき出しだと、猫が爪をといでボロボロになると思ったので、リフォーム時の余っていたクッションフロアを切り出して敷きました。

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横から見た状態

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前面の開口部には長方形のワイヤーネットを2枚使って観音扉にしました。扉は1枚でも良かったのですが、広く開いたほうが内部の掃除やお手洗いの取り出しが便利だと思ったからです。

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なお扉のジョイントは100円ショップでも売っているワイヤーネットの接続パーツです。

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ケージの2階部分と3階部分の床にもクッションフロアを設置します。

1階がワイヤーネット6枚分、2階が3枚分、3階が5枚分の床面積があります。

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ケージの周囲3方は、使いかけで残っていた園芸用の麻布で覆いました。猫から見て少しでも視線がカットされる方が落ち着くかな?と思ってのことです。

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ここからは猫目線でケージを眺めてみます。1階トイレ付近の様子。

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1階 水飲み場付近からお手洗いを望む

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1階から上の階を見上げる

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2階の様子

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2階から上下階を望む。麻布が照明をカットしていて優しい光がケージ内に漏れています。

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3階フロア 現状はコルクマットむき出しですが、このあと下の階と同様にヘリンボーン柄のクッションフロアを敷きました。

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3階より天井を見上げる。天井にも前面部に設置した長方形のワイヤーネットを1枚使って開け締め出来るようにしてあります。

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1匹飼育ならここまで大きなケージは必要ないと思いますが、2匹ですし上下の移動を好むと聞いていたので、子猫にはやや大きなケージとなった次第です。気に入ってくれると良いのですが。

なお扉部分の鍵に関して当初は再利用出来るタイラップを使用していましたが、開け締めの手間が面倒なので、打ち掛け錠を2個取り付けました。

キャスター同様にこれも金属製品なのでワイヤーネットにスマートに取り付けようとすると金属加工などの手間がかかるので、適度な大きさの木片に打ち掛け錠をネジ止めして、木片ごとワイヤーネットにタイラップで固定しました。