「コンフォートダブル」
京都には多数の三井系のホテルがあります。
一つの都市にこれほどまでに多くの店舗を展開しているのは、他に東京がある程度です。
そんなこんなで京都の三井系ホテルはピンキリですが、中でも四条の店舗は常に安価なので助かります。
安いにはそれなりのワケがあるのかもしれませんが、実際に利用したところで古さも感じませんし、アクセスも良くマイナス点はまったくみあたりませんでした。
常日頃はもっと場末感漂うホテルも利用しているので、それらと比較すれば高級ホテルといっても良いぐらいです。
ホテルは1997年10月1日に三井ガーデンホテルの京都地区2号店として開業しました。
開業から四半世紀近く経っていますが、建物の外観や内装に古臭さは全く感じられませんでした。
それもそのはずで、2020年3月14日に本館がリニューアルされ、さらに同年7月1日には別館もオープンさせるなど、しっかりとテコ入れをしていました。
立地に関しては鉄道のアクセスに優れており、阪急の烏丸駅と地下鉄の四条駅から徒歩5〜6分程度です。またホテルの地階には自走式の駐車場もあるなど、車利用客にも配慮した設計となっています。
パブリックスペース
コロナ禍とあってフロント周りは動線が錯綜しないように仕切られていました。
夕方の混み合う時間帯ではありましたが、長々と待たされるようなこともなくサクサクとチェックインできました。
客室階のエレベーターホールの様子です。
ビビットな色使いが最近のリニューアルを感じさせます。
フロア図
本館の避難経路図になります。T字形のレイアウトです。
客室数の割にはエレベーターの数が少ないように思えましたが、混雑して待つようなことはありませんでした。
扉まわり
清掃札はマグネットタイプです。
電源はカードキーをスロットインするタイプ。
押しボタンがありますが、特に操作する必要はありませんでした。
クローゼット
扉のないオープンタイプです
スリッパは使いまわし方式です。厚みがあって履き心地が良いので、ペラペラの使い捨てスリッパよりも好みです。
クローゼット内にはセーフティボックスも設置されています。
入口付近から客室方面を見た様子です。
壁際にはクローゼットに収まりきらないバゲージラックなどが置かれています。
薄っぺらい棚の上には電話や鏡、そしてフルサイズのティッシュペーパー。
巾着袋の中には各種携帯電話に対応した充電器がありました。
コンフォートダブル
客室のデザインテーマは “舞”。
着物の着こなしをイメージしたベッド背面の壁面と帯をイメージしたヘッドボードをアクセントとしたデザインで、祇園祭の鉾を描いた浮世絵より抽出した「緑」を基調としたカラーが特徴なのだそうです。
窓側から見た様子です。
コンフォートダブルの客室面積は17〜19㎡です。
ベッド
ベッドのサイズは1,510 x 1,970mm。
「より快適な眠りと健康の追及」というコンセプトのもとに、ポケットコイルを使用した「サータ」製のマットレスが導入されています。
枕
日本橋に本社を構える快眠枕のパイオニア、ロフテーと共同開発したこの枕は、枕の中を5つのユニットに分けることで中身の片寄りを防いでいるとのことです。
また、かためとやわらかめの2層式構造で、高さの異なるユニットにより枕の高さと感触をお好みで選べるようになっています。
ホテルが開発したこの手の枕は基本的に苦手なのですが、三井ガーデンホテルの枕に関しては、特に不具合は感じられませんでした。
ナイトウェアはシックな色合いのパジャマです。
サイドテーブル
各種照明スイッチとコンセントが設置されています。
机まわり
これも今どきらしいのですが、ワーキングデスクは無く、この手のタイプです。
バーカウンター
部屋の隅に設置されています。
最下段には冷蔵庫。
ミネラルウォーターは三井ガーデンホテルではお決まりのキリンの缶入りです。
扉の中には電気ポットとカップ類。
なおティーバッグに関しては1階ロビーのアメニティバーから持っていく方式になっています。
棚の上には消臭スプレーと非常用ランタンとハンディライト。
そして三井系ホテルではお決まりの、感染対策用のゴミ袋。
エアコンの操作はタッチパネルの最新式でした。
タッチの反応も良くストレスは感じませんでした。
テレビは壁掛け式です。
これもまた最近のホテルではお馴染みのホテル情報が見られるテレビです。
このホテルには1階に大浴場があります。混雑状況はスマホからもチェック可能です。
眺望
京都のシティビューです。特に京都らしい眺めではありません。向かいのマンションの視線が気になるのでカーテンは閉めておきます。
窓外にはテラスがありますが出られません。
水回り
典型的なユニットバスです。
バスタブ
無いよりはましといった大きさです。
カランなど水栓機器はピカピカに磨かれていました。
シャワーヘッドはダイヤルを回すことで水流パターンが変化するタイプです。
洗面台
シングルレバーの混合栓なので温度調節が容易なのは助かります。
ドライヤーはパナソニック製です。
アメニティに関しては客室に予め用意されているのは歯ブラシのみです。他に必要なものは1階のアメニティバーから持ってくる必要があります。
お手洗い
ウォシュレット操作部は便座に付随した昔ながらのタイプです。