Vignette Collection
IHGのブランドファミリーの17番目として誕生した、新しいラグジュアリーコレクションブランドである「ヴィネットコレクション Vignette Collection」。
現在は未だオーストラリアのブリスベンに1店舗あるのみですが、今後はタイのパタヤ、ポルトガルなどに展開していく予定の出来たてほやほやブランドです。
立地
そんなヴィネットコレクションにオーストリアのウィーンにある「グランドホテルウィーン」が新たに加わります。
このホテルはリング沿いに建ち、通りを挟んだ向かい側にはウィーンの迎賓館的ホテルでもある「インペリアルホテル」があります。
国立歌劇場から徒歩でわずか数分に位置する「グランドホテルウィーン」はウィーン観光には最適な立地だと思います。
現時点でウィーンにあるIHG系ホテルといえば、インターコンチネンタルがリンク外側の市民公園近くにあります。
しかし、その外観はウィーンらしからぬ野暮ったいビルです。ウイーンの美しい景観を損なっていると言っても過言ではないでしょう。
下の写真は映画第三の男でも有名な暗渠の出口付近から見た「インターコンチネンタルウィーン」です。
そして他のIHG系ホテルといえば、中心部から少し離れた市街地や再開発地域にホリデイ・インがあるのみです。
ウィーンのIHG系ホテル宿泊記(グランドホテルウィーンとは雲泥の差…)
今回新たにIHG系列のホテルに仲間入りする「グランドホテルウィーン」は、IHG系ホテル愛用者にとっては、待望のホテルになることでしょう。
ただし場所柄、宿泊費は決して安くはないものと思われます。
沿革
元々「グランドホテルウィーン」はロンドンに本社を置く「JJWホテルズ&リゾーツリミテッド」が運営していたものです。
JJWとはサウジアラビアの大富豪モハメド・ビン・イッサ・アルジャベール氏の国際的な民間企業で、ヨーロッパや中東全域でいくつかのホテルとリゾートの買収、開発、運営に主要な事業を行っている会社です。
今回IHGとJJWとが提携したことにより、ポルトガルとオーストリアにあるホテルが「ヴィネットコレクション」に加わることになりました。
JJWは今回のホテル以外にもパリやカイロなどに高級ホテルを所有していますが、これらが将来的に「ヴィネットコレクション」に加わるのかは現時点では不明です。
ちなみに「ヴィネットコレクション」のコンセプトは、高級なホテルで本物の思慮深い贅沢な体験を宿泊客に提供するとのことです。お高そうな宿ですから贅沢な体験は出来るのでしょうね。
出典:IHG HOTELS&RESORTS NEWS RELEASES / 07DEC2021
概要
客室はスーペリアルームからプレジデンシャルスイートまでの全205室、
ウィーン市内で最高クラスのホテルの1つとしての評判が高いです。
ホテルの公式サイトを見るとスーペリアで€479〜でした。
出典:GrandHotel Wien
館内には11の会議室、ボールルーム、6つのレストラン、3つのバー、そしてスパがあります。
ホテルの開業は1870年。当時は300の客室、蒸気で動くエレベーター、電信局を備えた革新的なホテルで、以来ウィーンの社交場としての中心的存在だったそうです。
2022年のビネットコレクションとして開業する前に、改装が予定されています。
個人的には宿泊する場合はポイント泊が有力となるでしょう。
果たしてどの程度になるのやら?