スタンダードダブル
岩手県一関市にある婚礼や会議場などもある町の社交場的な役割を果たすホテルです。
JR一ノ関駅からは離れており、鉄道利用の場合は駅前にあるビジネスホテルの利用が圧倒的に便利です。
今回は車利用だったこともあり、駅前のホテルは駐車場料金が必要になるので、駐車場無料のホテルとして、こちらの「ベリーノホテル一関」を利用しました。
一関インターチェンジ近くにもロードサイド型ホテルがありますが、そこと駅との中間付近といった立地です。
以前に泊まった一関インターチェンジ近くのビジネスホテルの宿泊記はこちら
ホテルの開業は1992年6月。
ホテルの運営は明治23年創立の老舗企業、斎藤松月堂(本社:一関市上大槻街2−37)で、業種は駅弁業と宿泊業です。
ベリーノホテル一関に関しては2019年3月29日に設立された新会社の株式会社ベリーノに移行。
現在は「ホテル松の薫一関(旧サンルート一関)」のみが斎藤松月堂の宿泊施設事業として運営されています。
駅前旅館から生まれた駅弁屋という訳ではないのに、なぜ駅弁業とホテル業なのか疑問に思っていましたが、調べると東北新幹線の開業によって従来どおりの駅弁販売が出来なくなることを見越してホテル業にも進出したようです。
パブリックエリア
ロビー周りは広々としており、地方都市の社交場的な役割を担うホテルといった風格た漂っていました。
ただし宿泊した日も宴会場の利用があったようで、ホテルの駐車場は一番便利な屋根付き玄関前は宴会場の利用者で塞がっており、雪が薄っすらと積もった駐車場しか空いていませんでした。
特に宿泊客用に駐車枠を確保している様子は見当たりませんでした。
エレベーターかご内
バンケットやウェディング客も利用することから、エレベーターは誰でも利用できるシステムになっていました。
エレベーター内に掲示された館内フロア案内。
客室は4階と5階のみ。階下にはたくさんの宴会場やレストランなどがあることがわかります。
一関はそれほど大きな都市ではありませんが、これだけ需要があるのでしょうか。
客室階エレベーターホール
エレベーターは2基です。夕方やお開きの時間など、バンケットが賑わうようなタイミングに当たるとエレベーター待ちが発生する可能性があります。
宿泊客用とそれ以外とにエレベーターは分かれていた方が、そうした心配が無いと思いました。
客室階の廊下
カーペットが敷かれて照明も薄暗さもあって落ち着きのある雰囲気でした。
フロア図
避難経路図です。L字型をしたレイアウトです。
非常階段は廊下の突き当りにあるわかりやすい配置となっています。
ドアまわり
室内のベージュがかった白色?に合わせた優しい色合いの建具です。
ドアのすぐ横には姿見があり、コートを掛けるフックもあるなど利便性はちゃんと考えられています。
鍵は昔ながらのキーホルダータイプでした。
(画像は一部加工してあります)
右側の扉はクローゼット、左側は水回りのスペースです。
クローゼット
扉を開けると自動で照明が点灯するタイプです。
しっかりと扉を置くまで閉めておかないと就寝時に消灯した際、クローゼット内から光が漏れることになります。
ハンガーは幅広タイプです。
靴べらと洋服ブラシ、消臭スプレーがあります。
シューシャインは見当たりませんでした。
スリッパはホテルのロゴが印刷されたビニール製のサンダルです。
使い捨ての中敷きなどもなく、裸足で履くと不快に感じます。
また幅が細めの割には靴底に厚みがあるので、足の大きな男性だと足元が不安定になります。
地方都市のホテルは未だにこうしたタイプの室内履きが残っていることがあるので、用心して持参した使い捨てスリッパが役に立ちました。
スタンダードダブル
オーソドックスなインテリアです。客室面積は20㎡。
ひとつ上のデラックスダブルだと客室面積は23㎡になります。
ベッド
ダブルベッド。
枕は硬さの違うタイプが2種類×2セット用意されています。
サイドテーブル
ベッドの両サイドに大きめのサイドテーブルがあります。
ACコンセントはありますが、USBはありません。
ナイトウェアは引き出し内に浴衣が用意されていました。
個人的にはホテルである以上はパジャマであってほしいものです。
机まわり
デスクライトの存在感がやけに高いです。
椅子は通常の家具タイプ。ビジネス向けではありません。
引き出し内には聖書や日本ホテル協会のガイドブック。
そうなんです。このガイドブックを見て、こちらのホテルが日本ホテル協会加盟の由緒あるホテルだということに初めて気が付きました。
ランドリーバッグ
テレビはパナソニック製が机の上に鎮座しています。
貴重な机上スペースが減っています。
バーカウンターは特に無く、机の隅にセットされています。
ティーバッグは煎茶のみです。
ポットはDRETEC製。
ちなみに机周りにはコンセントが延長ケーブルの1口しか無いため、電気ポットとノートパソコンの併用が出来ない点が不便でした。
冷蔵庫の中は空っぽです。
コンプリのミネラルウォーターなどはありません。
加湿空気清浄機です。
電源を入れたあとに給水をしても加湿機能が働かない不便な仕様でした。
わからなかったら故障しているのではと思ってしまいそう。
ソファセット
ベッドと窓の間にギュウギュウに押し込まれた感のあるソファです。
狭すぎて座ることはありませんでした。
眺望
窓は左右に比較的大きなタイプです。
日中の一関シティビューです。眼下に見える大通りは国道4号です。
夜景の様子。
幹線道路だけに大型トラックも走りますが、騒音はまったく気になりませんでした。
水回り
ビジネスホテルのユニットバスよりはゆとりが感じられるつくりです。
バスタブ
かろうじて足が伸ばせる大きさがあります。
洗面台
鏡が大きく、空間が広く見えます。
シンクのカランが2ハンドル式なのが不便です。さらにひねってもチョロチョロとしかお湯が出ませんでした。ハンドルを目一杯回しても湯量は一定で使いづらかったです。
節水コマを入れているのかもしれませんが、これはいただけません。
シャンプー類はポーラ製のボトル詰め替え式です。
バスアメニティ
一通り揃っています。ボディタオルが大きめだったのは使いやすかったです。
一方でシャワーキャップがないのは不便でした。
ドライヤーはこちらの通常タイプと壁面固定式とがあります。
お手洗い
ウォシュレット操作部は便座に付随した昔ながらのタイプです。
設備的には一昔前の地方都市のシティホテルって感じですが、スタッフの応対はシティホテルらしい上品な感じがしました。