「シングル デラックス」
オーストリアのウィーン中央駅からドイツはベルリンのゲズントブルンネン駅まで国際寝台列車「ナイトジェット」で移動しました。
個室寝台のシングルデラックスだったので、室内にシャワーや洗面、それにトイレも備わっており、一歩も部屋の外に出る必要がなかったので快適でした。ちなみにこの時のチケット価格は€229でした。
ウィーン中央駅の9番ホームのC~E付近で待っていると列車が入線してきました。この列車はチェコやポーランドを通り、途中の駅で分割併合を行うようでベルリン行き以外の車両も連結されていて実にカラフルです。
この青い車体がナイトジェットの車両です。日本のブルートレインに見慣れている世代だからでしょうか?夜汽車らしくて素敵です。ウィーンの発車時刻は22時10分。
指定の号車に乗り込みます。チケットには2nd class coach254と記されています。廊下の雰囲気がいかにも寝台車って感じです。
今宵の私の寝室はsleeper bed 052でした。
客室扉に貼られた車内の配置図。
一人で利用する分には充分すぎるほどのスペースです。
ベッドの様子です。寝台は既にセットされていました。
枕は2つありますが、固さは同じです。
ハンガーは特に騒音防止対策がなされているわけではなく、揺れると壁にあたって音を立てます。
客室扉まわりの様子。車掌さんから配られるパンチ穴の開いたカードキーのようなもので施錠します。
客室の扉を閉めた様子
窓側には収納式の椅子があります
ベッド横の各種操作部。
アメニティの入った紙袋があらかじめセットされていました。
ナイトジェットのロゴがプリントされたタオル、ペラペラのスリッパ、耳栓など。
夜食用でしょうか?水と焼き菓子、さらには小瓶のワインがありました。
寝台の上段部分です。今回は1室1人利用でしたが2人利用も可能です。
この寝台の最大のウリは水回りの設備が備わっていることでしょう。
お手洗いです。匂いはしません。
洗面台の蛇口はシャワーヘッドを使いまわします。
そしてシャワー。
シャンプーや石鹸などのアメニティも備わっています。
水温の調節も出来ます。
シャワー室の扉にタオルが付いています。
列車はベルリンへと向けてひた走ります。写真はチェコのブジェツラフ駅に停車中の様子。
翌朝、目を覚ますとポーランドのルブシュ付近を走行中でした。
車掌さんが朝食を各部屋に届けてくれます。前夜のうちにオーダー用紙に記入しておいたものです。
夜汽車で迎える朝、車窓を眺めながら簡素ではありますが朝食をいただく贅沢なひととき。
終点のベルリン・ゲズントブルンネン駅には9時36分に到着しました。所要時間は11時間26分ですが、長さを感じさせない快適な寝台列車の旅でした。
ちなみに後日、逆方向のベルリンからウィーンまでも利用しました。
その時の朝食です。
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