新規開業または開業予定のIHG系ホテルをチェックしておきます。
概要
IHGのデュアルブランド開発で、高級ホテルの「リージェント」とライフスタイルホテルの「インディゴ」が合わさったリゾートホテルです。
海南を観光とショッピングの国際的な拠点にし、自由貿易港としての役割も強化するという中国の国家戦略に合わせたリゾート計画です。
ホテルの立地は海南島南部に位置しており、ハイタン湾の海岸線沿いの一等地に位置し、 三亜国際免税ショッピングコンプレックスの近くに建設されます。
開業予定は2026年、現在も既に国際的ブランドのホテルを含む、巨大なリゾートホテルが建ち並んでおり、今後このエリアを世界クラスの観光およびレジャーリゾートに変えていくようです。
ホテルの運営はチャイナデューティーフリーグループ。
ホテルインディゴは2021年に中国での拡大を加速し、南京、蘇州、徳欽、九寨溝などの人気のある場所で新しいホテルを発表するなど拡大中です。
ホテル外観
出典:IHG HOTELS&RESORTS NEWS RELEASES 特徴的な外観をしたホテルの設計はドイツの建築家のオーレ・シェーレン氏によるもの。シンガポールにあるブロックを積み重ねた様な形をした有名なマンションを設計した建築家です。
今回の設計にあたっては、ホテルの建物と商業施設を統合する「垂直のオアシス」がコンセプトなのだそうです。
本館は、波状のカーテンウォールを備えた独特のフローティングボックスで構成されており、その広大なファサードが海岸線を包み込んでいます。
一方、ホテルの空中庭園は客室とシームレスに調和しています。 この箱の垂直方向の配置が融合してハイタン湾に窓を形成し、遮るもののない海の景色とぶら下がっている庭園を提供し、自由に探索することができます。
シェーレン氏の建築は、環境に優しいデザインと地元の特徴をふんだんに組み合わせて、周囲に調和した次世代のリゾートを作り上げるそうです。
出典:IHG HOTELS&RESORTS NEWS RELEASES
「リージェント サンヤハイタンベイ(三亜海唐湾)」は、317室の客室と、10室のプライベートヴィラを含む5種類の客室で構成され、高級ブランドの1つとして比類のない滞在体験を提供します。
「ホテルインディゴ サンヤハイタンベイ(三亜海唐湾)」は、175室の客室と4種類の個性的な客室があり、地元の個性を醸し出すユニークなデザインが特徴です。これは他のインディゴ同様の客室になるのだろうと容易に想像がつきます。
今回のリゾート開発は、「インターコンチネンタル サンヤ ハイタンベイリゾート」の近くにも位置しているため、この地域でのIHGのブランドポートフォリオが強化されそうです。
3つのIHGブランドのホテルにより、グループは差別化された消費者のニーズに応え、よりパーソナライズされた旅行体験を提供できるようになります。
現在、IHGは海南省で12のホテルを運営しており、さらに17のホテルを開発中であり、まるでIHG島とでも言えそうです。
海南島最南端に位置して、中国のハワイと呼ばれるビーチリゾートではありますが、個人的には自然環境にそれほど魅力を感じない土地なので、あまり感心の無い地域ではあります。
ただし建築物としては面白そうなので、この地域に建つ様々な建築物を探訪するのを目的に訪れてみたい気もいたします。