寝る子のヌシのお泊り帳

旅好きヌシの宿泊(IHG系多し)乗り物&猫暮らし

猫の餌台をDIYしてみた

猫を飼うにあたって色々なものを用意しておかなければなりませんが、そのひとつに餌関係の品々がありました。

当初は安定感のある器を適当に100円ショップで買えば良いかと思っていましたが、色々と調べているうちに猫にとって食べやすい大きさ、サイズ、素材などがあることを知りました。

それならばと、猫用の食器を調べてみましたが、あまりにも沢山ありすぎて絞り込むのも大変です。膨大な数の猫用食器の中から、個人的に見た目の気に入らないものを省いていくと、残ったのは無地の陶器かステンレス製の器となりました。

さらに割れる恐れがなかったり、規格品として今後も同じサイズが手に入りやすいことを考えてステンレス製のボールを使うことに決定。表面に傷もつきにくく、たとえ傷が付いても研磨してピカピカにすることも可能なので衛生的かなと思った次第です。

数あるステンレス製ボールの中から選んだのは、金属加工が盛んな新潟県燕市に本社がある江部松商事という調理道具の総合商社が扱う「EBM」ブランドの「PRO 18-8 ミキシングボール」というものです。

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使われている素材が18-8ステンレスボール(18cr-8Ni)というもので、ステンレスの表面に大気中の酸素と化学反応で”酸化被膜”という目に見えない薄い膜が形成され、この酸化被膜が防蝕作用の働きをしてステンレスを錆から守っているのだそうです。

ボールの直径は13cmで外径は14.3cm,深さは5cm、板厚は0,5mm、容量は0,5リットルです。

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PRO 18-8 ミキシングボール 13cm

さらに餌の器を地べたに置いた状態だと、猫が前屈みの姿勢となって食べづらいということで、高さをもたせる為の餌台の選定にも取り掛かりますが、これもまた様々な餌台が売られており、「これがいい!」と思ったものはとてもお高く、「これ安い!」と思ったモノはそれなりの作りです。

どうにも値段と品物のバランスが釣り合った餌台が見つからないものですから、結局自分で作ることにしました。所詮木製品ですから工具さえあればDIYが手っ取り早いです。材料は自宅に転がっている端材です。

ボールの外径が14,3cmなので、ボールの縁が引っかかる程度の大きさの穴を板に開けます。しかし14cm近い大きな穴を開けるためのホールソーなどは持っていないため、5ミリのドリル刃を使ってコンパスで描いた罫書きに沿って穴を開けることで、板を円形にくり抜けました。くり抜いた板はなんだかお日様を図案化したかのようです。

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このままでは切断面がギザギザして危険なので木工ヤスリで整えます。ギザギザが大きいので鬼目のヤスリが役立ちます。その後は荒目を使いながら微調整、ボールがすっぽりとガタツキが無く収まるように穴の大きさを調整していきます。

そして最後はサンドペーパーで断面を整えます。猫が使う品ですから、トゲが刺さらないようにスベスベにしておきました。

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穴の空いた板に足を付ければ完成ですが、市販品の製品情報を調べたところ、角度は15度で高さは5cm〜10cm程度とのことだったので、その情報を頼りに製作しました。猫の成長に合わせて足を付け足していけば高さの調整はいかようにも出来ます。

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 足の部分は裏からビス止めしているだけなので脱着は容易です。

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この穴にステンレスボールを入れてみるとジャストフィット!(測ったのだから当たり前だが)

タツキもなく、そして取り外しもしやすいです。たとえボールが劣化しても工業製品なので13cmのボールを新たに買い直せばいいだけなので、餌台は長く使え続けられます。

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この餌台に2匹が仲良く並んで食事をしている光景を想像するだけで楽しみです。

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かかった費用はステンレスボール代505円×2個=合計1010円でした。

しかし私は工具や端材があったので安く済みましたが、そうでなければ買ったほうが遥かに安上がりだと思います。(ただし一部の家具メーカーが作った高級餌台を除く)