「デラックス ステートルーム」
カリフォルニア州のロングビーチに係留された船上ホテルです。かつて大西洋航路を行き来した歴史的な豪華客船がホテルとして第二の人生を歩んでいます。
現在の横幅のある太った感じの客船に比べるとスマートでとても美しいです。

対岸からですと商業施設の看板などに邪魔されない、より美しい姿を楽しめます。
チェックインを済ませてエレベーターで客室階へ。エレベーターは小型なのでスーツケースがあると大人数では乗れません。

真っ直ぐにのびる廊下が上下に弓なりしているのは昔の船ならでは

階段も絵になります

フロア図(避難経路図)
この図を見れば一目瞭然、船であることがわかります。

客室の鍵は現代的なカードキーに交換されています。

扉まわり
部屋の入口付近は一般住宅の玄関並みのスペースがあります。

扉にはチェーンが付いています。

デラックス ステートルーム
1930年代にタイムスリップしたかのようです。当時の1等船室にあたります。窓は船ならではの小さなものでしたが、日中は思いのほか明るかったです。

夜間の様子 なんだか本当に船旅をしているみたいです

ベッド
キングサイズでゆったり

枕とクッション

サイドテーブル
向かって右側には電話機

向かって左側にはコンセントや目覚まし時計

サイドテーブルの隣にはローボード

中央の黒いのは当時は後から設置した冷蔵庫です

ローボードの収納はたっぷり。大西洋航路の船客であれば、衣類なども多かったでしょうから必要ですが、短期滞在のホテル客にとっては無用です。でも当時の雰囲気が感じられるので大切に残してあります。

ローボードの上は鏡だらけです。ドレッサーとしても利用されていたのでしょう。

船らしさを感じさせる丸窓

窓の下には丸テーブルを挟んで椅子が2脚

ローボードの対面にはまたしても家具があります

こちらにも鏡があります。鏡の効果で部屋が大変広く見えます。

天板の上にはアイスペールとミネラルウォーター

その横にはテレビがありますが、これは船上ホテルになってから設置されたもの。


机
小さな机です アパホテルのモノよりも小さいです。

クローゼット
玄関スペースにクローゼットがあります。かつて船客の大荷物を収納していただけにデカイです。


部屋を窓側から見た様子 右側が玄関へと続く入口、左が水回りへの入口です

飾られている写真に写っているのはチャーチル。多くのVIPが乗船したのでしょう。

眺望
海が見えます。客室は左舷と右舷で全く違います。ロングビーチハーバーの海を眺めたいならば右舷の客室になります。景色は圧倒的に海側の右舷の方が良いです。

水回り

歴史を感じさせるつくりです。陸上のホテルだったら経年劣化でボロいと思ってしまいますが、かつての豪華客船だと思うとむしろ逆に味わいがあります。

ハンドルが縦に4つ並んでいるものは当時のモノで、回したところでお湯は出ません。

シンク

タオル

アメニティはACQUA製

アクセス面では港の先端部とく大変不便な立地ですが物珍しさもありますし、何よりも乗り物好きだったら大変興味深いホテルだと思います。他の客室もぜひとも泊まってみたいと思いました。