「2便スペシャルランチ」
観光列車おれんじ食堂に乗車しました。今でこそ各地で運行されているレストラン列車ですがその先駆けとも言える列車です。運行開始は2013年3月、「変わりゆく美しい九州西海岸の景色を眺めながらゆったり、のんびり、スローライフな旅が楽しめる快適な空間の演出」がコンセプト。
始発駅は新八代。当日は九州新幹線で現地入り。改札が始まるまで時間があったので新幹線駅構内に新規オープンしていた”はちみつ”の店で希少な巣蜜を安価で購入できたのは収穫でした。
時間となったのでいざ乗車です。
青色が鮮やかな車両のデザインは水戸岡鋭治さん。
車内は木がふんだんに使われていて優しげです。運転席横には展望スペースもありますが乗車中は食事をするのに精一杯で車内をブラつく暇は一切ありませんでした。
列車はダイニングカーとリビングカーがありますが、今回は隣席との間にパーテーションがあり座席もソファでゆったりとしているリビングカーを選択しました。
新八代出発は11時10分。しばらくはお茶やお菓子が出されます。ランチの開始は水俣以降です。
どれも沿線の店で作られる品ばかり。車窓を眺めながらのんびりとします。いま思えばこの時間に車内散策をしておけばよかったのかもしれません。
ちくわは温かかった。
水俣で料理が積み込まれてランチの始まりです。アミューズは水俣の有機野菜を凝った盛り付けで
オードブルは長島産鮮魚のカルパッチョ。
スープ・ド・ポワソンは長島岩塚水産「鮃のフリカッセ」。
バケットを茸の旨味が濃縮されたソースに浸けて食べます。
グラニテは八代産梨のお口直し。
ヴィアンドは阿蘇の放牧牛 赤牛のグリエ。
箸で切れるほどに柔らかいです。
丁寧でそれでいて楽しげな客室乗務員さんのもてなしもあって、時間はあっという間に過ぎていきます。
最後のデザートは2種のフルーツテリーヌ。
味よし人よし景色良し。レストラン列車は数多くありますが、おれんじ食堂の魅力はやっぱり車窓だと思いました。
薩摩高城駅では駅前ビーチの散策も出来ます。
終点の川内駅に着いたのは14時56分でした。