「クイーン」
大阪府吹田市岸辺新町にある「カンデオホテルズ大阪岸辺」に宿泊しました。
鉄道ファンなら間違いなく楽しい滞在になるであろうホテルです。
ホテルの運営は株式会社カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(本社:東京都港区新橋)です。
最近は立て続けに大都市の中心部に立派なホテルを開業させており、非常に勢いのあるホテルチェーンだと思います。
ホテルの開業が2018年11月17日と新しいため、館内はとってもキレイでした。同じお金を払って泊まるならば、キレイなホテルに泊まったほうが、どこか得した気分になります。
ホテル外観
ホテルがあるのは北大阪健康医療都市(健都)の再開発で誕生した岸辺駅ビル内です。2017年夏に駅ビルの核テナントとして入居することが発表された当時のプレスリリースを見ると、ホテル名は「仮称:カンデオホテルズ大阪吹田(健都)」となっていました。
JR岸辺駅とはデッキで繋がっており、東海道線を使ってあちこちに行けるので鉄道利用者にとっては大変便利です。
駅ビルである「ビエラ岸辺健都」の上層階にホテルはありますが、建物の1階部分には大きなスーパーがあったり、他にも飲食店街、そして病院も併設されているため、建物内でひと通り生活に必要な物は事足ります。
ただし飲食店街は食指をそそられる店は少なかったです。”健都”の名称が付いた施設だけに減塩メニューなどのヘルシーさをウリにした店もありましたが、どこか病院食のように思えて、金を払ってまで食べる気にはなりませんでした。
扉まわり
扉部分のみならず、壁面にも木目の壁紙が貼られており落ち着きを与える内装だと思いました。
フロア図
避難経路図です。ベースが市松模様になっているのが洒落ています。
館内は長い廊下が一本ズドン!と貫いているだけの大変シンプルなレイアウトです。
建物の幅ががそこそこあるので、エレベーターから遠い部屋ですと距離があって少し面倒かもしれません。
クローゼット
扉のないオープンタイプでした。
ハンガーの数は、「こんなには必要ないんだけど」と思えるくらい充実しています。でも2人利用だとこれぐらい必要か。
バゲージラックや靴べらなども木製品なので、インテリアとしての統一感があります。
スリッパは使い捨てではないタイプ。エアコンは三菱電機製の壁面操作タイプ。
クイーン
入口側から見たクイーンの様子です。
和のテイストが感じられる落ち着いた色調は清潔感もあります。
クイーンを 別角度から。部屋面積は16㎡ですが、それ以上に広く感じました。
ベッド
シモンズ製 サイズは幅1600mm。
枕は2種類あります。
ヘッドボードにはコンセントがありますが、USBコンセントが無いのは最近のホテルにしては珍しいと思いました。
”健都”のホテルだから、寝る時にスマホを見させないようにするためでしょうか?
ソファ
寝られるほどに長いソファは「こあがりソファ」と名付けられていました。
ちなみにワーキングデスクは無くてサイドテーブルのみです。簡単なパソコン作業ならこれで事足ります。ただしガッツリと部屋で仕事をしなければいけない時は、これでは作業効率が落ちます。
テレビは大画面の多機能テレビ。
リアルタイムでコインランドリーとスカイスパの使用状況がわかります。最近はこのタイプの機能が付いたテレビが増えましたね。
バーカウンター
マグカップ、コップ、ペットボトル入りミネラルウォーター
電気ポット、アイスペール、そして電話機があります。
冷蔵庫の中は空っぽです。収納力は高めです。
眺望
このホテルの最大の特徴とも言えましょう。駅前のホテルだけにトレインビューホテルです。
目の前に広がるのは吹田貨物ターミナル。深夜の時間帯は貨物列車の発着が多いので鉄道ファンのみならず、大変興味深い風景だと思います。
一方で興味が無い人には夜通し聞こえる列車の音は耳障りかも知れません。線路と反対側の部屋をリクエストしておいたほうが無難かと思います。
水回り
バスルーム
大変綺麗なユニットバスです。「スカイスパ」併設のホテルなので部屋のユニットバスを必要性はそれほど無いかもしれません。
でも私のような風呂嫌いにとっては大浴場まで出向くのが面倒くさく、部屋のお風呂で手っ取り早く済ますのが大切になるので、ベッドスペースの快適さと比べてバスルームの狭さが際立つのが少し残念でした。
カンデオホテルは大阪岸辺店に限らず、ホテルのウリとして「スカイスパ」を備えています(一部の店舗には無い)。ここ岸辺店にも最上階には内風呂と露天風呂が備わっています。
当方は風呂嫌いなので利用していませんが、同行者に話を聞くとビジネスホテルとは思えぬほど立派なものだったそうです。
そう言えば先日、カンデオホテル松山大街道店を手始めに、試験的に「スカイスパ」を宿泊客以外にも開放すると発表がありました。
一仕事を終えて、一日の疲れを癒やすために、最も落ち着きのある空間でくつろぎたいバスタイムですが、開放によって混み合うようなことがあれば、このホテルを選ぶ価値が下がる気もしないでもないのですが…。
お手洗い
ウオシュレットのリモコンは便座の前方にあります。
洗面台
シンクは使いやすいワンレバー式混合水栓。
アメニティ
カンデオホテルズのラベルが貼られていたのでオリジナル品でしょうか?
中身はシントワールドが製造販売している「オーセンティカ オーガニックス」なるものでした。
実に快適なホテルだったのでグッスリと寝られました。
夜中に聞こえてくる貨物列車の発着する音が多少は気になりましたが、安眠を妨害するような音量でもなく、むしろ個人的には環境音といった感じでした。
朝日に輝く岸辺駅、さあ今日も一日頑張ろう。
チェックアウト時に見つけた廊下にあるアイスベンダー。
「カンデオホテルズ大阪岸辺」はJR岸辺駅直結でアクセス至便で綺麗で清潔です。
ただし郊外に立地するからといって宿泊費が安いかというと、そうでもありません。
値段だけを考えれば競争の激しい大阪市内のホテルのほうが断然お得で、同じ様な値段でカンデオホテルよりランクの高いホテルに泊まれます。
よってこのホテルは吹田市周辺など北摂地域に用がある場合のみ今後は利用しようと思いました。
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