寝る子のヌシのお泊り帳

旅好きヌシの宿泊(IHG系多し)乗り物&猫暮らし

【宿泊記】ホテルピアザびわ湖 HOTEL PIAZZA BIWAKO

「エコノミーシングル」

注)この宿泊記はコロナ禍以前のものです。

滋賀県大津市の琵琶湖畔にあります。湖岸とは道路一本を挟むのみという立地です。

ホテルが入っている建物は滋賀県立県民交流センター「ピアザ淡海」という建物です。

淡海”と書いて”おおみ”と読むそうです、…というか読ませます。

英語表記は”PIAZZA OMI”となっていました。一瞬ピザ屋と勘違いしてしまいそうです。

建物のフロア構成はこのようになっており、ホテルは6階〜10階に位置しています。

引用  施設案内TOP | 施設案内 | ピアザ淡海 滋賀県立県民交流センター

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エントランスを入って1階にあるフロントの様子です。結婚式なども行えるのですね。

ホテルの開業は1999年4月、ホテルの運営は地方職員共済組合滋賀県支部滋賀県市町村職員共済組合です。いわゆる公共の宿ってところでしょう。

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エレベーターで客室へ。これを見て分かりましたが結婚式場はホテルの6階にあるので、客室は7階以上からになります。

ちなみにホテルは2020年4月22日からコロナウイルス感染症拡大のため臨時休館中です。ぼつぼつと再開するホテルが多い中で、こちらは一度も再開すること無く既に1年半以上が経過しています。

というのも、ホテルが新型コロナウィルス感染者の宿泊療養施設として利用されているからでしょう。

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エコノミーシングルのベッド

部屋の全体像を撮影し忘れました。部屋面積は17〜19㎡です。

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机まわり 

仕事をするにはデスクライトがやや薄暗い印象でした。

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フロアライトがムーディーです。室内照明に電球色が多用されていることを考えると、こちらのホテルはそれほどビジネスユースを考えていないのかしら?

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コロナ禍で散々なホテル業界ではありますが、ここホテルピアザびわ湖も例外ではありませんが、それ以前から大変だったようです。

元々、ホテル開業時の事業計画においては、初年度に約8億円の営業収 入を得て、その後収入を増加させていき、7年目で最終損益を黒字化し、10 年目に は立ち上げ時の累積欠損を解消し健全な経営を進めていくこととしていました。

開業した平成 11 年度は、婚礼部門が好調で、計画を上回る 10 億円を 超える営業収入がありました。

しかしその後は、宿泊者は増加傾向にあるものの、景気悪化の影響で、婚礼と会食部門で大幅に収入が減少、平成 26 年度には、営業収入が約 3.5 億円まで落ち込み、資金不足の事態となり、地共済と市町村共 済で赤字繰入を行います。

令和2年度に償却前営業損益を黒字化し、繰入を解消す る経営改善計画を策定し取組を進めるも、厳しい経営状況は続き、目標達成の見込みは立たず、累積の繰入額は令和元年度末で約 2.5 億円となりまし た。

こうした経営状態に伴い最終損益の黒字化は実現できておらず、老朽化対策に要する資金の積立もできていません。

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施設を今後30年使用する場合で最大約130億円、45年で約180億円の老朽化対策費が必要と見込まれています。

そのため民間活力の導入が検討され、県などは民間事業者への説明会やヒアリングを実施。回答した8事業者のうち7事業者が施設運営に興味を示したものの、設備更新費を県などが一定負担することを条件に挙げたそうです。

所有者である県、県と市町の職員共済組合、市町村振興協会の4者が検討会議を開き、今後の利活用方針で民営化(ホテルや交流機能の事業委託、事業運営権の長期売却などを想定)か廃止(土地建物の売却)かを費用対効果で決定するそうです。

民営化する場合は、所有権を現在の4者から1者に集約するなどした上で、民間事業者を公募し、2022年度末に運営を引き継ぐ予定ですが、応募がなければ施設は廃止するとのことです。

低料金で眺めも良いホテルだけに頑張って欲しいものですが、琵琶湖畔は大型ホテルも複数存在する激戦区だけに、ちょっと厳しいかなぁという印象です。