「エグゼクティブキング」
東京都新宿区西新宿にある「キンプトン新宿東京」に宿泊しました。
「キンプトン」はIHGの”ラグジュアリーライフスタイル”ブランドで日本では初出店です。
客室数は全151室。ホテルのプレスリリースには「とんでもなくパーソナルなおもてなし」とありますが、ココは日本なので大丈夫でしょう。
…というのも、個人的に”フレンドリーな接客”というものを少々苦手にしております。自然ならいいのですが、ホテルのコンセプトに合わせてやらされている感があると、こちらが気恥ずかしくなってしまうのです。
館内はキレイで洒落ています。アートに興味があれば、見るものすべてが面白く感じるのではないでしょうか。
ホテルの開業は2020年10月2日。運営は株式会社ツカダ・グローバルホールディング(本社:渋谷区東)です。
ツカダが運営するIHG系のホテルは他に竹芝の「インターコンチネンタル東京ベイ」と品川の「ストリングス東京インターコンチネンタル」があります。
ツカダ・グローバルホールディングスが運営するその他のIHG系ホテル宿泊記
ホテル外観
キンプトンを含め、ツカダが運営するホテルはどこも総じてスタッフが若い印象です。
それにしてもこのホテルの前はしょっちゅう通っていのに、建物が完成すると元々ここに何があったのかすっかり忘れています。脳がどんどん衰えていくのをこういう時に実感します。
ホテルの右隣には「京王プレッソイン」があります。キンプトンが着工するまでは更地だったので眺望がききましたが、今は視界を遮られています。
それにしても部屋の灯りが少ないです。以前のように客足が戻るのはいつの日か…。
パブリックエリア
フロントはカウンター程度のものしかありません。またホテル1階には、待ち合わせが出来るようなロビーすらありません。宿泊客以外お断りって感じの構造です。
カウンターの横にある唯一のソファに腰掛けてチェックインをしました。
その際に外国人スタッフが飲み物の注文を取りに来ました。ドリンクを飲みながらチェックインということでしょうが、飲んでいる暇もなくあっという間に手続き終了。
せっかくなので飲み物は部屋に持っていきました。香りの良い紅茶でした。
エレベーターかご内、そして客室階のエレベーターホールにあったオブジェ。
こうしたアート作品が各所にあるので見た目にも楽しいです。
客室階のエレベーターホールと廊下。
カーペットの柄が面白いです。踏み心地はフカフカでした。
フロア図
避難経路図です。廊下はロの字になっているのかと思ったらコの字状でした。
今夜の部屋はエレベーターから最も離れています。予約時にエレベーターから離れた部屋をリクエストしていたのでそれが反映されているのだと思います。
扉まわり
白を貴重とした室内は明るく清潔感があります。
カードキーをスロットに差し込んで主電源が入ります。
清掃連絡はボタン式。エアコン操作部はコンパクトなタイプでした。
壁面のこうした何気ない小さなアートが客室の雰囲気を楽しくしてくれます。
エグゼクティブキング
部屋面積は31〜36㎡。
別角度、足元側から見た様子です。
部屋の雰囲気は、今どきのマンションのモデルルームって感じです。確かにオシャレではあるのですが、オッ!と思えるような驚きはありません。どこかで見たことあるようなインテリアの感じがしました。
でもまぁ、古びた我が家と比べれば、夢のように素敵な空間なんですけど。
更に別角度でパチリ、窓側から見た様子です。こんな寝室が家にあったらなぁ。
ベッド
キングサイズで広々としています。
枕は計4個あります。ホテルに泊まる度に毎回思うのですが、あり余る枕ってどのように使いこなすものなのでしょうか?
ベッドの上には消毒スプレーとアルコールシート。
そして手書きのウェルカムメッセージ。日本のホテルで英語表記のメッセージは初めてでした。
サイドテーブル
サイドテーブルはベッドの両サイドにあります。
電源はACとUSBがそれぞれ2口ずつ。電動ブラインドの開閉ボタンもあります。
電話機の横にあるケース内にはホテル案内を兼ねたタブレット端末があります。
ここからアメニティなどの注文も出来ます。時代ですね〜。
向かって左側のサイドテーブルには時計とスピーカー。
テーブルの天板下には洋書と置物。
机まわり
いわゆる作業机はありません。この楕円形のガラステーブルが全てです。
夜、お手洗いに行く際に、このガラスの天板にスネをぶつけるのではないかとヒヤヒヤして手探りで歩きました。
そしてフットベンチの位置にはシマウマの様な模様の洒落たソファがあります。
バーカウンター
ベッドの足元側壁面にはドデーンと鎮座しています。
テレビはネット接続可能な最新型。 リモコンはケース入り。
電気ポットはバルミューダ。これは注ぎ口がよく出来た品だと思います。
ネスプレッソのカプセルは4個。
スナック類はあまり見たことのない商品が数多く取り揃えられています。
グラスやコップ類。
吊戸棚の中に冷蔵庫があるのは意外でした。
冷蔵庫内はミニバーでほとんど占有されており、持ち込み品を冷やすスペースは少ないです。ちなみにこの柚子ドリンクが美味しいです。
先程のタブレット内にミニバーのプライスリストがあります。
氷はキューブアイス以外にクラッシュアイスなどもあるのですね。
ミネラルウォーターはFUJIの紙ボトルタイプ。
紅茶はTWG、日本茶のティーバッグは「SAYURI」。高品質を誇る茶農家や有機茶農家と協力して作り上げたブランドとのことです。初めて知りました。
引き出しの中にはセーフティボックスとナイトウェアのパジャマ。
右の巾着はサイドテーブルにあったスピーカーの袋です。
クローゼット
内部が黒色なので見づらい。そして色々なモノが入っている感じ。
使い捨てスリッパも黒色です。 アイロン。
グレーのバスローブは初めてです。 もう1着は水回りにセットされています。
特徴的なのはこれ、浴衣です。 インバウンド向けでしょうか?
そしてもう1個特徴的な備品がヨガマットです。
lululemon(ルルレモン)というメーカーの品だそうです。ママレモンなら知っています。
タブレットにもヨガメニューが載っていますがタップせず。
当方は身体が硬いためヨガは苦行に思え、やってみようという気すら起きません。
生まれてこの方、前屈で手が床に付いたことは一度も無く、この先も無いでしょう。
もしもヨガ・インストラクターのような柔らかな身体に自分がなった時は、おそらく天変地異が起きると思っています。
ヨガはしませんけどコーヒーテーブルで作業をする際に、ヨガマットを下に敷いて重宝しました。
IHG会員なのでウェルカムドリンクのチケットをいただきました。
2階の「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」で紅茶をいただきました。
ここキンプトンの特徴の一つにペット連れの宿泊が可能なことがあります。
ホテルのスタッフに聞いたところ、犬以外もOKでエレベーターに入る大きさであれば何でも良いとのことです。もちろん猫だってOKです(猫は嫌だろうけど)。
それにしても、自宅では無い普段と違う環境になるから、躾がシッカリ出来たペットしか泊まらないのだろうと思っていましたが、実際はそうでもないようです。
室内でトイレが出来ず、慌てて外へ連れ出す飼い主さんもいるのだとか。
ちなみに室内を汚すと弁償とのこと(そりゃそうでしょうね)。客室内の備品はどれも高級品でしょうから、シーザー・ミランの犬ぐらい賢くないと落ち着いてペットと一緒に部屋で寛ぐなんて出来そうもありません。
眺望
足元から天井近くまでの大きな窓があるので開放感があります。
今回の部屋は12階でしたが、それより低いと隣のビルとお見合い状態になるかも。
電動ブラインドで、目隠しや遮光が出来ます。
夕方になったので、1階にある「ジョーンズ カフェ&バー」に向かいました。
キンプトンの特徴の一つにシグネチャーサービスである「イブニングソーシャルアワー」というものがあります。
…とのことです。ミクスロジスト? なんですか それ?
しかしこのご時世ですから交流はゼロでした。助かりました。静かに過ごせます。
緊急事態宣言は明けていたのでアルコールの提供がありましたが、このあと夕食を予約していたので軽くジュースだけにしておきました。
ピンチョス2品とスイーツが1品。少ないように見えて、意外と腹に溜まってしまい、このあとのディナーで腹がはち切れんばかりになりました。
水回り
バス・トイレ、お手洗いは全て独立したタイプになっています。これ、ありがたい。
お手洗い
タンクレスのウォシュレット。しかし困ったことにウォシュレットから水しか出ません。便座も冷たかったです。さすがに11月でひんやり便座と水はつらかった。
洗面所
シンプルなデザインです。鏡の取り付け方、インディゴ箱根のトイレ内の鏡もこのような鉄フレームを介したものでした。最近の流行りなのかな?
シンクは大理石調です?
引き出し内には袋入りのドライヤーですが中身は安価な製品でした。
アメニティ
追加のアメニティも例のタブレットで注文可能ですが、予め用意されているモノ以外に、特に足りずに不便だったとは感じませんでした。
他には聖書やコーランなどもコンフォートメニュー内にありました。
タオルはフカフカです。どうしてホテルのタオルってこんなに気持ち良いのだろう。
リネンはフランスの「ガルニエ・ティエボー」です。
リネンの交換もタブレットから。
バスルーム
今どきらしく全面ガラス張りです。
バスタブは足が伸ばせるサイズが確保されています。
カランは湯量が自動で止まるタイプ。
これは便利ですし、締め忘れてお湯が出っぱなしの無駄を防げます。
シャワーはハンドシャワー以外にレインシャワーも備わっています。
水栓機器はGROHE製です。
バスアメニティは「MALIN+GOETZ(マリン·アンド·ゴッツ)」がキンプトンのためだけに開発した「アトリエブルーム」のボトル詰替式。どれも甘ったるい香りがします。
バスアメニティの交換もタブレットから。
ガラス張りの透け透けバスルームです。ブラインドで目隠し出来ますが、ブラインドを下ろすのも、ワンタッチ式ではなく、いちいちロープをたぐらないといけないタイプでした。
しかもロープの仕事量が少なくいため開閉作業はかなり大変です。半分まで下ろしてみたけど面倒になったのでやめました。
朝もまたキンプトンならではの特徴があります。それは「モーニングキックスタート」というものです。
1階にある「ザ・ジョ ーンズ カフェ&バー」にて開催されています。バリスタが淹れるニュー ヨークから日本初上陸の「Birch Coffee(バーチコーヒー)」やフレッシュジュース、ほうじ茶ラテなどの飲料が宿泊客は無料で1杯いただけます。なお宿泊客以外も有料で朝食利用は可能です。
無料の飲み物リストの中から、バターナッツラテなるものを飲んでみました。
追加注文でお粥を朝食にしました。具沢山の美味しいお粥でした。