「デラックスシングル」
ホテルの開業は2022年2月1日、静岡市内で最も新しい宿(2022年春時点)です。
ホテルの運営は静岡県内を中心に宿泊施設を展開する株式会社呉竹荘(本社:静岡県浜松市中区)です。
ホテル外観
静岡駅から徒歩5分に位置しており、駅前にホテルの多い静岡の中では、少しだけ離れた場所にあるビジネスホテルです。
しかし静岡市街地で最も新しいホテルだけあって人気があるのでしょうか?
宿泊した日は大盛況でした。
駐車場
ホテルの敷地内には駐車場がありますが、夜7時を過ぎた時点では既に満車でした。
フロントに出向いて提携駐車場の場所を聞き、案内のチラシをもらいます。
提携駐車場はいくつかありますが、その中でもホテルと通りを挟んで向かいにある「タイムズ静岡黒金町」が駐車台数も多くて便利そうです。
しかしホテルの敷地内駐車場からは、目の前の国道1号には直接出られません。
もうひとつの道路も中央分離帯があるため反対車線には出られません。
そのため、提携駐車場へ行くためには、一旦道路を南下してガード下をくぐり、良き所でUターンしなければならないのが不便でした。
フロント氏は新入社員なのかアルバイトなのかわからない様な若い男性でした。
そのフロント氏は駐車場の案内に不備があったようで他の客ともめていました。
本来は車を停めたら駐車券を発券して持ってこなければいけませんが、「それは聞いていない」とその客は主張しています。
私は同じフロント氏から、説明を聞いていたので、ホテル側に不備はないと信じていますが、こうしたことまで対処しなければならないホテルマンは本当大変です。
客商売なのかも知れませんが、日本企業の過剰なまでに下手に出たカスタマー対応は変だと思います。
こんなの海外の安ホテルなら「聞いていないアンタが悪い」と一蹴される案件です。
チェックインの際にホテル案内の用紙を渡されました。
「くれたけホテルチェーン」では無料の朝食バイキングや、ソフトドリンクのみならずアルコールを含むハッピーアワーなどのサービスを行っています。
パブリックスペース
ホテルの1階に朝食会場となるスペースが広がっています。
朝食の時間以外は、簡単な料理も提供されているようです。
食事以外におもちゃの販売などもしています。
このホテルでは宿泊者は朝食無料ですが、館内のエレベーターには満室表示が出され、翌朝の朝食は大混雑するとの断り書きありました。
無料とは言え宿泊費に含まれているものなので、貧乏根性からすると食べなきゃ損した気分になります。
しかし、ビジネスホテルの朝食なので、ごちそうは期待できません。
わざわざ並んで待つまでして食べたいようなものでもないでしょう。
忙しい朝の時間は限られているのでスルーしました。
チェックアウトの時に朝食会場を覗き見しましたが、大勢の人で溢れかえっていました。
このホテルを利用する際は、空室が多い時を狙った方が良さそうです。
エレベーター内のフロア案内。
1階以外は全て客室です。
エレベーターかご
金属の質感が都会的な印象です。
客室階のエレベーターホールと廊下の様子です。
エレベーターは廊下に直に面したレイアウトです。
よってエレベーター前に位置する客室(各階の13号室と15号室)は、エレベーター待ちの人の気配をドア外に感じることがあると思われます。
ズボンプレッサーは各階に3つずつ用意されています。
フロア図
避難経路図です。廊下の突きあたりに避難階段があります。
扉まわり
飾り気のないシンプルなインテリアです。
カードキーをスロットに差し込むことで主電源がオンになります。
清掃札はマグネットタイプです。
カードキーです。
電話番号は変更があったのでしょうか?
クローゼット
入口の横にオープンタイプのクローゼットがあります。
ハンガーと消臭スプレー。ビジネスホテルにサテンハンガーがあるのは珍しい。
使い捨てスリッパ
クローゼットの他に、壁面にフックもあります。
入口付近から客室を見た様子です。
左の扉は水回りへの入口です。
デラックスシングル
部屋面積は15〜17㎡。
別角度から見た部屋の様子です。
開業から間もないだけあって、壁や天井に汚れは見られません。
ベッド
幅は160cmと広々としています。
マットレスの下にはスーツケースなどを収納できる30cmの空間があります。
サイドテーブルは無くヘッドボードのみとなります。
新しいホテルの割にはUSBコンセントはありませんでした。
枕は2個。
ナイトウェアは上下セパレートのパジャマタイプです。
ホテルのロゴが入った着心地の良いパジャマでした。
机まわり
横幅もあって広々として使いやすいです。
椅子は机の下に収納できるように背もたれが低くなっているものでした。
客室を広く使えるようにするか、それとも机仕事を楽にするか?
個人的には机に向かうことが多いので、座り心地の良い椅子を用意してもらいたいところですが、最近はあまりその点を重視しないホテルが多く見受けられます。
鏡は折りたたみタイプです。
各種備品は机の隅に追いやられています。
引き出し内にはSALONIA製のドライヤー。
電気ポットやマグカップなどのティーセットも引き出しの中に入っていました。
ティーバッグは静岡だけに煎茶。
冷蔵庫内は空っぽです。容量もそこそこ大きそうです。
テレビ
情報テレビです。
テレビのリモコン
テレビ番組を見ない人には便利な機能が沢山。
1階にある大浴場の混雑状況がわかります。
コインランドリーの使用状況もわかります。
ご丁寧にミラーリングの方法まで説明してくれます。
シャープ製の加湿空気清浄機
三菱電機製のエアコンのリモコン。
液晶表示やボタンの文字が大きくて使いやすい。
眺望
窓は換気が出来る程度に少しだけ開きます。
シティビューです。目の前の通りは国道1号です。
大通りの交差点の角に位置しているので、眼下をひっきりなしに車が行き交います。
夜の様子です。防音性能の高い窓なのでしょうか?車の騒音に関してはまったく気になりませんでした。
一方で廊下を挟んだ反対側の客室は線路に面しているので、そちらの部屋の騒音に関してはわかりません。
窓まわりで唯一残念だったのは遮光カーテンの下部から光が漏れることでした。
朝は日の出とともに光が差し込み、真っ暗な室内環境は保たれません。
個人的に暗い方が寝やすいので、朝日と共に目覚めが強制されるのは困りものでした。
水回り
ユニットバスです。
大浴場のあるホテルなのでバスタブに関してはあまり使われないのかもしれません。
バスタブ
シャワーブースとして使う程度の大きさです。
シャワーヘッドは大きめで水量は申し分なし。
シャンプー類はPOLA製のボトル詰替タイプです。
洗面台
シンクは深めです。カランはバスタブと兼用タイプです。
アメニティは必要最低限。
タオルはバスタオルとフェイスタオルの2種類。
お手洗い
便座が前後に短いタイプなので、奥深くに腰掛けないと、はみ出るタイプです。
ウォシュレットはリモコンタイプ。
新しいホテルですが、最新設備が備わっているわけでもなく、ごく平均的なビジネスホテルが綺麗なだけといった印象でした。