「1等洋室」
注)この乗船記はコロナ禍以前のものです。
阪九フェリーの新門司〜神戸航路に乗船しました。
新門司港の阪九フェリーターミナルにて乗船手続きを行います。平日ということもあり乗船客はとても少なそうでした。
新門司〜神戸航路には「やまと」と「つくし」が就航していますが、本日の船は「つくし」でした。2003年6月12日に就航した船なので、大変綺麗です。


車両甲板からフロントに上がって鍵をもらい、船首に位置する部屋へと向かいます。
エントランスホールの吹き抜けを囲むように廊下があります。
1等洋室
扉の開閉は他の船と共通したことですが、開け締めは重いです。
鍵は昔ながらのキーホルダー式です。
1等洋室は船首の方に位置しているので、窓のある壁面が傾斜しています。
眺望
船首がよくみえます。
そのため夜間の航海中はカーテンを閉めなければなりません。窓外を眺めるのが好きなので残念ですが、部屋を完全に消灯していれば、光が窓外にもれないので暗い海を眺めていることができました。
ベッド幅はおそらく90cm幅だったのではないかと。
両ベッドの間にサイドテーブルが設置されています。1口だけですがACコンセントも備わっています。
ベッドの足元側にはソファもあります。
テレビ 瀬戸内海航路なので地上波も視聴可能でした。
電気ポットにティーバッグ。日本茶の粉末状スティックがたくさんあります。なぜこんなにあるの?
洗面所はシングルレバーの混合栓です。お手洗いこそありませんが、室内に洗面所があると何かと便利です。
アメニティ タオルは阪九フェリーのロゴ入りです。
新門司を18時40分に出港しました。新門司を出ると周防灘を航行するので、西行き航路と違い陸地から遠ざかるため、外は真っ暗で、特に見るべきものはありませんでした。
本四架橋の通過時刻も深夜なので、食事と風呂を済ませて早々にベッドに潜り込みました。
翌朝、日が昇れば堂々とカーテンを開けられます。大阪湾は行き交う船も多くて楽しいです。
プロムナードと屋外デッキを散歩します。まるで幽霊船のように人がいませんでした。


記念撮影グッズがあります。
船は定刻に神戸の六甲アイランドに到着。
隣には大分からの「さんふらわあ ぱーる」が一足先に接岸していました。


今回乗船した「つくし」ですが、2020年就航の新造船投入後は、泉大津航路の増便分に転属される予定でしたが、コロナウィルスによる旅客需要減少で断念。
2021年3月22日に引退し、フィリピンに売却されて、マニラとセブの間を行き来しています。