寝る子のヌシのお泊り帳

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簡素化?『ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル』の今後が気になる

「長崎に宿泊する際はここ!」と管理人が個人的に長崎のイチオシホテルとして強い愛情を抱いているANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル

落ち着いた雰囲気、観光に便利な立地の良さ、適度な規模感、そしてなによりもIHG会員ということもあり、よく利用しています。

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長崎は仕事でもプラベートでも訪問することが多く、歴史や風景、そして食の面からも好きな街のひとつです。当方は”神戸生まれ”なので、坂のある港町に愛着があるからかもしれません。

そんな長崎は、2022年秋に予定されている西九州新幹線の長崎〜武雄温泉開業を控えて、長崎駅周辺の再開発が盛んですが、その一つとして2021年11月1日にヒルトン長崎」がオープンします。さらに2025年には長崎駅ビル内に「マリオット」も開業予定です。

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2つの新たな外資系ホテルの誕生で、IHG系列のANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル(以下、クラウンプラザ長崎と略)も相乗効果で一層素敵なホテルになれば良いなと思っていました。

そんな折、2021年7月のプレスリリースで私にとってはショッキングで残念なお知らせが発表されました。

2021年8月31日をもって、クラウンプラザホテル長崎内にある「和食・中華 潤慶」「ダイニング ラ・ベルヴュー」「ラウンジ トレビ」が 営業終了。さらには宴会場・ウエディングの予約も受付終了のお知らせが出ました。

下の写真はラウンジトレビの店内です。

落ち着きのある店内と、重厚感のあるソファは座り心地が良かったです。

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今回閉店した飲食店は前身の全日空ホテル時代からあった店舗ですし、宴会場や結婚式場は、多くの長崎市民にとっては”人生の門出の場”として思い出深い場所でもあったことでしょう。それらがクローズされてしまうとは…。

これによってクラウンプラザ長崎での飲食店は「レストランパヴェ」のみとなります。

朝食会場であったり、ビュッフェで度々利用した気軽な店です。

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それにしてもなぜ、ホテル規模を縮小することになったのか?当初はコロナの影響か…と思っていましたが、調べてみるとクラウンプラザ長崎を運営する”株式会社グラバーヒル”が、ヒルトン長崎も運営するからでした。

プレスリリースにも「当ホテル運営会社による新規ホテル開業準備に伴う事情であることをご賢察いただき、何卒ご容 赦くださいますようお願いいたします。」

〜と記載されています。

なんだか運営会社はクラウンプラザを見切って、ヒルトンに注力するといった印象を持ちました。前身の全日空ホテルからリブランドして、クラウンプラザになった時からの総支配人だった阿倉宏隆氏もヒルトンに移るそうです。
 
ところで、株式会社グラバーヒルの親会社は長崎県内で様々な事業を展開する松藤グループです。

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ホームページには「長崎のベストホテルを目指す」として以下の記述がありました。 

「長崎のベストホテルを目指す企業として、最も優れたサービスと商品を提供することにより、長崎の発展と人々の豊かでゆとりある生活と文化の向上に貢献する。この企業理念のもと、クラウンプラザホテルの世界基準のサービスと、ANAホテルのホスピタリティでお客様にとって上質で価値ある旅をご提供いたします」。

また、レストランに関しても「長崎の迎賓館として最高のお食事を」と記されていました。

しかし、長崎の食文化と洗練のフランス料理を融合したナガサキフレンチを供する「ダイニング ラ・ベルヴュー」や、落ちついた設えの個室で、長崎の新鮮な食材を活かした和食と中国料理を提供する「和食・中華 潤慶」が閉店し、一方で月替わりのテーマによるブッフェ料理を、気軽に楽しめる「レストラン パヴェ」のみが残るということは、もはやクラウンプラザ長崎に迎賓館としての役割は無いということでしょう。

さらに、これまでは無料だったホテルの駐車場が2022年1月1日宿泊分から、1泊につき税込み770円と有料になることも発表されました。

ホテルの車寄せ前の区画以外は、狭くて非常に使いづらい駐車場が有料になってしまうとは驚きです。

下の写真は客室から見たホテル裏手にある駐車場。塀などの突起物が多くてレンタカーなどを駐車する際は、ぶつけないかとヒヤヒヤしたものです。また小さな区画が多くて軽自動車しか入れない場所も多々ありました。

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果たして、我が愛すべき「ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒルは、ヒルトン長崎開業後どのように変わっていくのか?しばらく注視したいと思います。

 
ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒルの宿泊記