「コンフォートツイン」
札幌駅から徒歩圏内にあり、空港リムジンバスもホテル前に停車するなどアクセスは優れた立地です。
ただし地下道の入口が近いものの、ホテルとはあと少しの距離で直結していないのが残念です。
特に冬場は外気に触れるか触れないかで、かなり快適度が変わってきます。
ホテル外観
かつては札幌でも有数の高層ビルでしたが、駅周辺を始めとして、数多くの高層ビルが建ち並ぶんだことで、あまり目立たなくなりました。
ホテルの規模は地上26階、地下3階。
客室数は全412室、宴会場が20室、レストランやバーは6店舗ある大型ホテルです。
ホテルが開業したのは1974年6月5日と古く、全日空ホテルズ第1号店となる「札幌全日空ホテル」としての開業でした。
開業から40年以上を経た2017年12月1日に、現在の「ANAクラウンプラザホテル札幌」にリブランドされました。
ホテルの運営は株式会社札幌ホテルマネジメントです。
パブリックスペース
エレベーターかご内はシックな雰囲気です。
エレベーターは4基体制ですが、高層ホテルで客室数も多いため、朝の時間帯は待ち時間が長かったです。
客室階エレベーターホール
独立したエレベーターホールはなく、廊下の途中にエレベーターがある形になります。
よってエレベーター前に位置する客室は、待ち客の会話や、エレベーターを降りた酔客の賑やかな声が聞こえる可能性が高いです。寝静まった頃に上機嫌で帰ってくるので一番たちが悪いです。
しかも、そのエレベーター前の部屋が、上位ランクのラージルームなのが難点です。
客室階の廊下
ホテルは階層毎にカテゴリーが分かれています。
4階〜10階がスタンダード、11階〜16階がコンフォート、17階〜20階がデラックス・プレミアムとなります。
本日の部屋は15階のコンフォートでした。
それにしても廊下の照明が暗すぎます。
フロア図
避難経路図です。建物の中央をまっすぐ廊下が貫くシンプルなレイアウトです。
廊下の突き当りに、両方向ともに非常階段が設置されているのもわかりやすいです。
クローゼット
入口を入ってすぐの所に、扉のないオープンタイプであります。
非常灯が昔ながらの懐中電灯といったデザインで懐かしさを感じます。
使い捨てスリッパとズボンプレッサー。
引き出しの中にはセーフティボックス。
サテンハンガーがシティホテルとしての体裁を保っています。
コンフォートツイン
客室面積は21㎡とビジネスホテルのツインでは一般的な広さです。
予約はスタンダードツインでしたが、それがコンフォートツインにアップグレードされました。
1月中旬の閑散期にSFCプランで宿泊しましたが、スパイア会員でも1ランクアップだけなので、あまり大盤振る舞いをしないホテルという印象です。
ベッド
サイズは120cm×200cmのセミダブルサイズです。
ちなみにこの部屋より広いコーナーツインやラージツインでは、ベッド幅が110cmに狭まるのが謎です。
枕は各ベッドに2個ずつ。
ナイトウェアはワッフル地のもの。
ヘッドボード
ヘッドボードには間接照明が組み込まれています。
サイドテーブルが無いので、物を置く場所でもあります。
ヘッドボード内の小さなニッチ。
枕まわりには照明スイッチはあるものの、電源はありません。
机まわり
テレビ台と一体化した机です。
ワークスペースです。感染症対策の注意書きの用紙があるのみで、片付けはそれほどせずにデスクワークにとりかかれます。
しかし、幅はあるものの奥行きがありません。
デスクライトは明るく実用的です。壁のコンセントの位置も使いやすいです。
ティーセット
コンプリのミネラルウォーターに、北海道の定番的な土産菓子がありました。
電気ポットとティーバッグ各種。
そしてクラウンプラザお馴染みのスリープアドバンテージです。
カップとグラスが各1個ずつ。
冷蔵庫がとても使いづらかったです。
ホテルの冷蔵庫で、これほど奥行きのない薄い冷蔵庫は初めてでした。
私は甘いものが好きで、買ってきたケーキを部屋に持ち込んで冷蔵庫に保管しておくのですが、この冷蔵庫には入りませんでした。
よって、まだデザートの時間では無かったのに、無理やり食べる羽目に。
加湿空気清浄器とバゲージラック。
エアコンの操作部は年代物です。
ソファセット
窓辺には1人がけのソファがひとつ。もうひとりは机の椅子を使えということです。
眺望
西側を向いた部屋です。遠くに山が見えます。
しかし15階では周囲のビルに視界を遮られてしまいます。
夜景は控えめです。眼下に見える通りは北4条です。
水回り
ビジネスホテルよりは広めですが、やはり昭和の雰囲気が残る古めかしい水回りです。
バスタブ
足は伸ばせそうです。
シャンプー類はDHCのボトル詰め替えタイプ。
洗面台
リニューアルが施されたようで、かつてのハンドル部分は蓋をされ、シングルレバーの混合栓に置き換えられました。
アメニティ
クラウンプラザ共通のアメニティ類です。
ここの歯ブラシはなぜこんなに固いのか?と毎回疑問に思います。
DHCのレディースセットもありました。
お手洗い
ウォシュレット操作部が便座に付いているタイプです。
水量調節がボタン式だったので、それほど古いものでは無さそうです。
スパイア会員ということでウェルカムドリンクのチケットをいただいたので、1階カフェを利用しました。
利用時は、まん防の期間中だったこともあり、夕方に閉店する旨を入口で伝えられました。
店はワンオペで対応しており、場末感の漂う寂しげなラウンジという印象でした。
SFCプランなので朝食が付きます。
しかし、わざわざお金を出してまで食べたいと思うような朝食ではありませんでした。
最近の新しいビジネスホテルが手掛ける、朝食のほうが魅力的です。
同じ価格帯、もしくはそれ以下の宿泊費でも、ここより新しくて快適なホテルは札幌には多々あります。
クラウンプラザのブランドだけでは、この先厳しいなぁと思うホテルでした。